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アルモドバル監督の最新作はなんと抱腹絶倒のコメディ「アイム・ソー・エキサイテッド！」(英題:I’m So Excited!)。2014年1月25日より新宿ピカデリー他、全国で公開する。
こまで多くの作品で世界各国より高い評価を受け続けてきたスペインの名匠ペドロ・アルモドバル。オール・アバウト・マイマザー」でアカデミー外国語賞、「トーク・トゥ・ハー」ではアカデミー監督賞を受賞。「ボルベール〈帰郷〉」で主演女優6人全員にカンヌ国際映画祭の主演女優賞をもたらした。
機体トラブルで空中旋回を続ける旅客機の中で、パイロット、オネエの客室乗務員たちや癖のある乗客たちのブラックな笑いに満ちたドラマが注目。映画のタイトルにもなるのが80年代に活躍したモータウンのコーラスグループ、ポインター・シスターズのヒット曲「I‘ｍ So Excited」。このダンサブルなサウンドに乗せて送るワンシュチュエーション・コメディ。
役者もアルモドバル映画では同じみの名優たち。主演は「トーク・トゥ・ハー」で介護士を演じたハビエル・カマラ。そのほか、カルロス・アレセス、ブランカ・スアレスなど。また、アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルスはじめアルモドバル作品常連の名優たちを贅沢にもカメオ出演した。
さらに、ルティ役で出演するスペインの注目の若手女優・ブランカ・スアレスにインタビュー。
アルモドバル監督に限らず、どの監督でも当てはまると思いますが、作品というものは時を経てどんどん変えていくもの。なので、当然一作目以降の作品というのは、当然今回の作品とは違うということだと思います。人間も人生を生きるたびに、本人自身も含め変わっていきますから、それが当然変化となって現れるのではないでしょうか。私が直接アルモドバル監督作品に出たのは『アイム・ソー・エキサイテッド!』とこの前の『私の生きる肌』の二作品だけで、その前の監督の作品がどうだったのかということはよくわかりませんが、変わっていくというのはそれはプラスのことであり、前向きなことであると私は捉えますね。
アルモドバル監督のつくりあげる世界というのは、非常にユニークな世界で独特。例えば光の使い方であるとか、色使いであるとか、音楽であるとか、登場人物の設定であるとか、それら全てが他にはあまりみないような世界。なので、そういった独特の世界を作り上げているというのがアルモドバル監督の作品の魅力だと思います。
仕事場で選ぶ衣装というのは、現場ごとの衣装スタッフの意見を聞いて、その人たちから選んだものを着ます。プライベートに好きで着たりしているのは、ZARAやH&M、ミュウミュウ(Miu Miu)、ザディグエヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)、サンドロ(sandro)とか。高いとかゴージャスなものでなくてもよくて、ここでしかない特別ものをできれば見つけたいです。
まず、楽しむ為に作られた映画なので是非楽しんでほしいです！映画の中の登場人物たちは極限の状態に置かれて、自分とはなんだったのか、自分の人生とはなんだったんだろうかと振り返るわけですが、ご覧になる方は、これが最後の瞬間、これで死ぬかもしれないという状況を想像して自分とはなんなのか、どういう自分でありたいのかを是非考えてみてほしいと思います。
【ストーリー】
マドリッドからメキシコ・シティへ。快適なはずのビジネスフライト。でも、その飛行機は目的地に向かわずに上空をぐるぐると旋回し続けていた・・。緊迫した状況の中、ビジネスクラスを担当する3人のオネエの客室乗務員たちは乗客を楽しませようと歌って踊り、怪しいオリジナルカクテルを振る舞う。管制官からの着陸許可を待つ機長はCAたちとの三角関係の落とし前を突き付けられ、乗客のアラフォー女性はみんなの運命が大きく変わる日だと不吉な予言をし、元人気俳優は地上に残して来た精神を病んだ愛人と過去に傷つけた元カノを気遣う。
苦情を言い続ける大物相手のSM女王にメキシコの怪しい警備アドバイザー、不祥事を働いた銀行頭取、酩酊し続ける新婚カップルなど、癖があり過ぎる乗客たちー。徐々に明かされていく彼らのバックグラウンドは、やっぱり普通じゃない！
監督・脚本：ペドロ・アルモドバル
出演：カルロス・アレセス、ハビエル・カマラ、ラウル・アレバロ、ロラ・ドゥエニャス、セシリア・ロス、ブランカ・スアレス
2013年／5.1ch／ビスタ／スペイン／90分 配給：ショウゲート (C)EL DESEO D.A.S.L.U
