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次に伺ったのは、藤原と竹内自身の“今”の想い。『太陽は動かない』の中で、鷹野が“1日を生きる”という想いを大切にしていたように、2人が大切にしていることとは。

日々生活の中でお二人が、特別意識されている考えはありますか。

藤原:2021年で39歳になるのですが、若くもなく、かといって年を取ったという年齢でもないわけで。人生の中間地点であろう今、ベストな人生の選び方を意識するようになりました。

それは何がきっかけだったのでしょうか。

藤原:子供の存在が大きいです。死生観なんて今まで意識することなんてなかったし、なるようになるだろうと思っていた僕が、今では135歳ぐらいまで生きたいと思うようになりました(笑)。

ベストな人生の選び方とは、具体的にどのようなことを考えられるのでしょうか。

藤原:今、僕にとって俳優という道が、1回きりの人生において正しいものなのか。今1番に大切にしなければいけないものは家族なのか、仕事なのか、はたまた自分なのか。俳優という特殊な仕事をしていて、どういう選択をすべきなのか。そういったことを考えるようになったなと思います。

竹内:すごいですね。

藤原:自分を問い直すという面では、『太陽は動かない』はとてもいいきっかけだったとも思うんです。緊張感が極限状態にある現場で、自分とは何か、自分が自分である理由とは何かを考えさせられました。鷹野という役を通して自分を再発見する約半年間だったのかもしれません。言うなれば、“禅”の世界です(笑)。

藤原竜也, 竹内涼真 インタビュー|写真6

竹内さんはいかがですか。

竹内:最近よく考えるようになったのは、自分の中の優先順位を大切にすることでしょうか。

未曾有のことが起きている今だからこそ、自分が何をやりたいのか、自分の目的が何なのかを必ず軸において、やるべきことをやろうと思うんです。

何かきっかけがあったのでしょうか。

竹内:考える時間が増えたからでしょうね。

では、俳優をする上で大切にしていることを教えてください。

藤原:稽古の時間にまじめに向き合うこと。俳優をしていて大切にしているのは、それだけかもしれません。

答えは台本にしか書いていないと思いますし、稽古でできないことは本番でできるわけがない。限られた稽古の時間をいかにして充実させるか、濃密なものにするかが大事だと思っています。台本を読んで自分が演じる作品・人物に直球で向き合ってみるんです。そしたらおのずと答えはでてくるわけで。

竹内:僕もそれはとても大切だと感じます。本番に向かうまでの準備期間はかなり取りますね。

無駄だと思われることもあるかもしれませんが、自分が納得できるまでやりきるようにしたい。特に、自分が演じる役のままで、臨機応変なリアクションができることが大切で、そのためには気持ちがリラックスしている状態でいなければならないですから。想定と何か違うことが起こったときにきちんとリアクションできるよう、準備期間は怠らないようにしています。

プロフィール

藤原竜也, 竹内涼真 インタビュー|写真5

■藤原竜也
1982年生まれ、埼玉県出身。1997年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のロンドン公演で主演デビュー。映画主演作『バトル・ロワイヤル』(00)で数多くの新人賞を受賞。主な出演作は、「DEATH NOTE デスノート」シリーズ(06)、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10)、『藁の楯 わらのたて』(13)、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『ST 赤と白の捜査ファイル』(15)、『22年目の告白―私が殺人犯ですー』(17)、『Diner ダイナー』(19)、『カイジ ファイナルゲーム』(20)など。

衣装協力:エトロ
(エトロジャパン 03-3406-2655)
衣装協力:エトロ
(エトロジャパン 03-3406-2655)

■竹内涼真
1993年生まれ、東京都出身。主演を務めた「仮面ライダードライブ」(14~15/EX)、「下町ロケット」などで注目され、『帝一の國』(17)では日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)、「過保護のカホコ」(17/NTV)、「陸王」(17/TBS)で幅広い人気を獲得し、「テセウスの船」(20/TBS)で日曜劇場初主演を務めた。主な出演作は、『青空エール』(16)、「時をかける少女」(16/NTV)、『センセイ君主』(18)、「ブラックペアン」(18/TBS)など。

作品情報

藤原竜也×竹内涼真にインタビュー、映画『太陽は動かない』過酷なアクションシーン撮影裏話と作品への想い | 写真

『太陽は動かない』
公開日:2021年3月5日(金)
原作:吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」(幻冬舎文庫)
監督:羽住英一郎
脚本:林民夫
出演:藤原竜也、竹内涼真、ハン・ヒョジュ、ピョン・ヨハン、市原隼人 、南沙良、日向亘、加藤清史郎、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、鶴見辰吾、佐藤浩市
制作会社:ROBOT
主題歌:King Gnu「泡」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©吉田修一/幻冬舎 ©2020「太陽は動かない」製作委員会

Photos(15枚)

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