映画『平場の月』が、2025年11月14日(金)より全国公開される。主演は堺雅人、井川遥が共演。
原作は、2018年に刊行され、発行部数18万部を突破した朝倉かすみの小説「平場の月」。第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にもノミネートされた本作は、35年振りに再会した中学の同級生同士を描いたラブストーリーだ。歳を重ねた2人が離れていた時を埋め、互いに心を通わせていく物語は“大人の恋愛小説”として話題を呼んだ。
実写化映画『平場の月』で監督を務めるのは、大ヒット恋愛映画『花束みたいな恋をした』の土井裕泰。脚本は、『ある男』にて日本アカデミー賞最優秀脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞した向井康介が担当する。
妻と離婚したあとに地元で再就職し、平穏に暮らす主人公・青砥健将(あおと けんしょう)を演じるのは、堺雅人。「半沢直樹」「真田丸」「VIVANT」といった名作ドラマでも多く主演を務めてきた堺は、『DESTINY 鎌倉ものがたり』以来、『平場の月』が8年ぶりの映画主演となる。また、青砥が中学生時代に想いを寄せ、35年ぶりに再会を果たす女性・須藤葉子は、井川遥が演じる。
実写化にあたり、原作では断片的な回想として描かれていた中学時代の初恋の記憶を、劇中ではさらに掘り下げて描いているのがポイント。15歳の瑞々しい初恋と大人になったリアルな恋愛模様を丁寧に映し出す。
地元に戻って平穏に生活する中再会し、共に過ごす何気ない穏やかな時間の中で、“なんかちょうどいい”距離へと徐々に関係を深めていくふたり。「私は青砥が一緒にいたいと思うようなやつじゃない」と気持ちを吐露する須藤に対し、「俺はお前と一緒に生きていきたい」とまっすぐに訴える青砥の姿など、初恋から紡がれるリアルで切ない大人のラブストーリーを楽しむことができる。
主人公・青砥健将…堺雅人(中学生時代:坂元愛登)
妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職。慎ましく、平穏に生活する。
須藤葉子…井川遥(中学生時代:一色香澄)
青砥が中学生時代に想いを寄せていた女性。夫と死別し、今はパートで生計を立てている。
江口剛… 大森南朋
青砥の同級生。
前田道子…中村ゆり
須藤の妹。
八十島庄助…でんでん
青砥が勤める印刷会社の同僚。
青砥の元妻…吉瀬美智子
鎌田雄一…成田凌
須藤のかつての恋人。甘え上手で人の懐に自然と入り込み、どこか放っておけないキャラクター。
うみちゃん…安藤玉恵
青砥と須藤と同じ中学の同級生。須藤のパート先の同僚。
安西知恵…椿鬼奴
青砥、須藤と同じ中学の同級生。青砥が働く印刷所の同僚でもある。
リリー…栁俊太郎
青砥の働く印刷所の後輩。
青砥健介…倉悠貴
青砥と元妻との間の息子。
塩見三省…児玉太一
青砥と須藤が通う焼鳥屋の大将。
主題歌は、星野源が書き下ろした「いきどまり」に決定。まるで降りそそぐ月明かりのように紡がれるピアノの旋律と儚げな歌声が、聴く人の心にやさしく響き、ささやかな希望の余韻を残してくれる。