映画「教場」プロジェクトが始動。公開は2026年を予定している。木村拓哉演じる鬼教官・風間公親の授業が、シリーズ初の映画としてスクリーンで再び幕を開ける。
警察学校という閉ざされた世界、その実態をリアルに描いた新感覚の警察ミステリー小説「教場」シリーズは、長岡弘樹による作品。累計発行部数は130万部を突破。決して表には出ることのない内部事情を克明に描き、多くの読者の関心を集めてきた。物語の舞台は、未来の警察官を育成する訓練機関=「教場」。そこで展開されるのが、冷酷無比な鬼教官・風間公親と、さまざまな思いを胸に入校してきた生徒たちの緊迫した対峙だ。
2020年には木村拓哉を主演に迎えたスペシャルドラマ「教場」が放送され、大きな話題に。さらに、2021年には続編となるスペシャルドラマ第2弾「教場Ⅱ」が、2023年には右目とバディを失うこととなった風間公親の過去に迫る連続ドラマ「風間公親-教場0-」が放送され、一躍人気シリーズとなった。
ドラマ「教場」「教場Ⅱ」では、警察学校という特殊な密室を舞台に、隻眼の教官・風間が生徒たちの間に生まれる疑念や葛藤、さらには彼らが抱える秘密を冷徹に見抜いていく姿が描かれている。適性がないと判断した者には容赦なく退校届を突き付けるという過酷な環境の中、生き残りを懸けて訓練に挑む生徒たち。演じたのは当時を代表する若手キャストたちで、風間との緊張感あふれる芝居の応酬は毎回話題を呼んだ。
さらに、連続ドラマ「風間公親ー教場0ー」では森山未來演じる殺人犯・十崎波琉と風間の因縁が描かれた。15年前に風間が逮捕した十崎は出所後に当時の風間のバディであった遠野章宏(演・北村匠海)を千枚通しで殺害し、さらに同じ千枚通しで風間の右目を突き刺したのだった。「風間公親ー教場0ー」の最終回では宿敵・十崎が風間の前に現れており、2人の対決の行方がどうなっていくのかにも注目が集まっている。
白髪まじりの髪に義眼という強烈なビジュアル、そして冷徹にして非情な判断を下す鬼教官・風間公親というキャラクターは、木村拓哉のこれまでのイメージを一変させつつもハマり役に。「教場」映画プロジェクトは、そんな風間を中心に展開される「教場」シリーズの集大成ともいえる作品となる。
キャストにはもちろん木村拓哉が名を連ねるほか、監督に中江功、脚本に君塚良一と製作陣も再タッグ。この他、出演キャストや映画タイトル、公開日などは追って発表される予定となっており、続報を待ちたい。
作品詳細
映画「教場」プロジェクト
公開:2026年予定
原作:長岡弘樹「教場」シリーズ/「新・教場」「新・教場2」(小学館刊)
脚本:君塚良一
監督・プロデュース:中江功
出演:木村拓哉 ほか