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『異端の鳥』ポーランド“発禁の書”が映画化、ホロコーストの本質に迫る異端の問題作

映画『異端の鳥』が、2020年10月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー。

“ホロコースト”の本質に迫る異端の問題作

『異端の鳥』場面カット|写真1

映画『異端の鳥』は、第二次大戦中、ナチスのホロコーストから逃れるために疎開した少年が、差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、異物である少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描いた作品。2019年ヴェネツィア国際映画祭においては、少年の置かれた過酷な状況が賛否を巻き起こし、途中退場者が続出。しかし同時に、上映後には10分間にも及ぶスタンディングオベーションを受け、ユニセフ賞を受賞した異端の問題作でもある。

原作は、ポーランド“発禁の書”

『異端の鳥』場面カット|写真2

原作となったのは、自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキによる『ペインティッド・バード(初版邦題:異端の鳥)』(1965年)。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映像化させるため、今回チェコ出身のヴァーツラフ・マルホウル監督が立ち上がった。

11年の歳月をかけて映画化

映像化に至るまでの彼のこだわりは並々ならず、3年をかけて17のバージョンのシナリオを用意したほか、資金調達に4年、さらに主演のペトル・コラールが成長していく様を描く為、撮影に2年を費やすなど、計11年に及ぶ歳月を重ねた。また撮影監督は、『コーリャ 愛のプラハ』などオスカー受賞作品も手掛けた、チェコ映画界の巨匠ウラジミール・スムットニーが担当し、全編モノクロームの映像でありながら、一コマ一コマがまるで名画のように美しく、見る者に強い余韻を残す作品に仕上げている。

映像には、人工言語を使用

『異端の鳥』場面カット|写真3

なお本作は、物語の舞台となる国や場所が特定されないように、人工言語「スラヴィック・エスペラント語」を採用。ホロコーストの源流を辿り、戦争と人間の本性に迫る3時間の映画体験を、是非大スクリーンで堪能してみてはいかがだろう。

ストーリー

『異端の鳥』場面カット|写真11

東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの叔母が病死した上に火事で叔母の家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける――。

詳細

映画『異端の鳥』
公開日:2020年10月9日(金)
※当初は6月12日(金)予定だったが、延期となった。
監督・脚本:ヴァーツラフ・マルホウル
キャスト:ペトル・コラール、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー
配給:トランスフォーマー
R15

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