企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が、2021年1⽉3⽇(⽇)まで高知県立美術館にて開催。その後、2021年1⽉22⽇(⾦)から3⽉28⽇(⽇)まで⻑崎県美術館に、そして2021年6月18日(金)から9月26日(日)まで東京国立近代美術館に巡回する。
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場《国立競技場》や、2018年にスコットランドに開館した《V&Aダンディー》の設計に参加するなど、現代日本を代表する建築家として国内外で活躍する隈研吾。その土地の環境や文化に溶け込むように設計された隈建築は、世界中の人びとを魅了している。
大規模個展である「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」では、隈建築のなかから“公共性”の高いものを中心にピックアップ。隈自身の解説とともに、模型や写真などを紹介する。さらに、瀧本幹也ら国内外のアーティストによる映像作品なども用意し、隈建築の特徴を実感できる展示を展開する。
本展では、隈自身が選んだ“公共性”が高い建築36件を取り上げる。そこには、新築の庁舎のように大きな公共建築のみならず、リノベーションによる居酒屋といった小さな建築も含まれている。会場では、《ブザンソン芸術文化センター》や《The Exchange》、《ちょっ蔵広場》などの隈建築を、公共性に関する独自の5原則──「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」──にしたがって紹介する。
また本展では、隈建築をその造形性だけでなく、どのように使われているか、そしていかに街と関係を取り結んでいるかという観点からも紹介する空間を展開。高知県梼原町にある隈建築6件を、瀧本幹也による映像インスタレーションにより紹介するほか、富山の複合施設《TOYAMAキラリ》を特徴付ける吹き抜け空間をダイナミックに体感できる360度VRも用意する。
さらに、隈ならではの“都市・東京の未来”を提案するプロジェクト《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則》も発表。これは、建築家・丹下健三が1964年の東京オリンピック前に発表した《東京計画1960》への応答である。現代にあって、高度成長期のように都市を俯瞰するのではなく、地面を起点に見るべき──そこで隈が着目したのが“ネコ”であった。本展では、このアイディアに基づいて神楽坂をリサーチした結果を、プロジェクションマッピングなどにより展示する。
──ちなみに、《東京計画2020》の「2020」は「にゃんにゃん」と読むらしい。
企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」
■高知展
会期:2020年11⽉3⽇(⽕・祝)〜2021年1⽉3⽇(⽇)
※チケットの購入とは別に、ウェブでの日時指定予約あり(混雑時は予約者の入場が優先・電話予約不可)
会場:⾼知県⽴美術館
住所:高知県高知市高須353-2
TEL:088-866-8000
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始(12月27日(日)~1月1日(金))
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、高校生・大学生 800円(600円) 、小学生・中学生500円(300円)、未就学児童 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※身体障害者手帳などの所持者とその介護者1名、高知県および高知市の長寿手帳所持者は1,000円
※第3展示室のみ無料
■長崎展
会期:2021年1⽉22⽇(⾦)〜3⽉28⽇(⽇)
会場:⻑崎県美術館 企画展示室ほか
住所:長崎県長崎市出島町2番1号
TEL:095-833-2110
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は10:00〜20:00)
※展示室への最終入場は閉館30分前まで
休館日:第2・4月曜日
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、大学生・70歳以上 1,000円(800円)、高校生以下 無料
※( )内は前売りおよび15名以上の団体料金
※身体障害者手帳などの提示者および介護者1名は5割減額
※本展を構成する3会場のうち、第1会場のみ有料
前売券販売期間:電子チケット 11月21日(土)〜2021年1月21日(木) / 長崎県美術館 12月中旬〜2021年1月21日(木)
■東京展
会期:2021年6月18日(金)〜9月26日(日)
※当初は2020年7月17日(金)〜10月25日(日)の開催を予定していたが変更
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
※予定は変更となる場合あり