ディズニー・アニメーション映画『アナと雪の女王2』が、2019年11月22日(金)に公開。エルサとアナの姉妹の物語が、遂に完結を迎える。
“アナ雪”で親しまれる『アナと雪の女王』は、2014年に日本で公開されたミュージカル・ファンタジー映画。運命に引き裂かれたアナとエルサの姉妹を主人公に、凍った心を溶かす“真実の愛”を描いた物語は、世界中で大ヒットを記録。アカデミー賞においては、長編アニメ映画賞、主題歌「レット・イット・ゴー」で歌曲賞を受賞するなど快挙を遂げた。
映画『アナと雪の女王2』は、そんな前作の続編であり、物語の完結作ともなる一作。前作から3年後を舞台に、エルサの持つ“力”の秘密を解き明かす壮大な冒険が、この冬幕を開けるー。
<あらすじ>
アレンデール王国を治めるエルサとアナの姉妹は、深い絆で結ばれ、幸せな日々を過ごしていた。だが、エルサにしか聞こえない不思議な“歌声”によって、姉妹は未知なる世界へと導かれる。それは、エルサの“魔法の力”の秘密を解き明かす、驚くべき旅の始まりだった…。なぜエルサに力は与えられたのか?アナとエルサに加え、前作で大事な仲間となったクリストフとオラフと共に歩む先で待ち受ける冒険と明かされるすべての秘密とは一体…?
前作の感動を引き継いだハラハラドキドキ!の物語は、11月の公開以降、ファンから称賛の声が続出。そしてそんな物語と共に、注目を集めているのが、前作から一新されたアナとエルサのコスチュームだ。
前作とは異なるムードに包まれている2人の衣装は、もちろん気まぐれにデザインされたものではなく、色味や丈、シルエットに至るまで、全てデザイナーチームの巧みな計算によって制作されたもの。つまりは、観客を新しい“アナ雪”のファンタジーへと導く重要な役割を果たしているのだ。
そこで本記事では、エルサとアナのコスチュームに隠された“秘密”にクローズアップ。ドレスが完成するまでの制作裏に迫ることで、映画『アナと雪の女王2』の世界観をより一層楽しめるチップを伝授しよう。
まずは本作で物語のキーを握るエルサのコスチュームから紹介。前作では、キラキラと輝く流線的なスカートに、雪の結晶のモチーフをあしらったロングドレスを着用したエルサ。王国を永遠の冬に閉ざし、氷の城を築いた”雪の女王“を象徴するコスチュームとして、作品の世界観を盛り上げた。
“あれから3年ー”、『アナと雪の女王2』では、エルサは“雪の女王”から王国を治める女王として、仕事を全うしている。そこで衣装デザインを担当したブリタニー・リー(ビジュアルデベロップメント・アーティスト)は、“時の経過を物語る”新たなエルサのコスチュームを制作。
雪の結晶はドレスに広がる雪の結晶のモチーフは、やや直線状となり、よりエレガントな表情に。そして前作のキラキラとした素材から、マットで重厚なパープルの素材へとチェンジすることで、威厳のある女王の地位に相応しい衣装を完成させている。
やがて自分だけにしか聞こえない”不思議な歌声“を機に、王国を抜けた壮大な冒険に繰り出すエルサ。危険と隣り合わせの旅路には、動きやすさを考慮した機能的なコスチュームを組み合わせた。
完成したのは、膝下で裾を大胆にカットした淡いブルーのコスチューム。靴まですっぽりと覆い隠した前作のドレスとは全く異なる表情に仕上げているのが印象的だ。また足元には、歩きやすいブーツを組み合わせて、アクティブなムードをプラスしている。