“ポップアートの旗手”アンディ・ウォーホルの展覧会「ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト」が、京都・京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて開催される。尚、開催日程は未定。
1960年代のニューヨークで、大衆文化と消費社会のイメージを主題や素材とする“ポップアート”の旗手として活躍した唯一無二のアーティスト、アンディ・ウォーホル。トレードマークは銀髪とクリアフレームのメガネ。アーティストだけではなく、商業デザイナー、画家、音楽プロデューサー、写真家、映画制作者、そして社交家と様々な顔を持ち、あらゆるメディアとジャンルを超えてマルチクリエーターとして活躍した人物だ。
その作品でもっとも有名なのは、アメリカの食品製造会社「キャンベル・スープ・カンパニー」が60年代当時販売していたスープ缶32種類を、シルクスクリーンによる印刷で描いた《キャンベルのスープ缶》。当時のアメリカにおける主要な美術運動として“ポップアート”の時代が到来するきっかけのひとつとなった作品だ。
「アンディ・ウォーホル・キョウト」は、京都における初の本格的なアンディ・ウォーホル回顧展。米国ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵品から、日本初公開100点以上を含む作品約200点に加え、映画やテレビ番組などの映像作品15点が一堂に会する。
《三つのマリリン》や「死と惨事」シリーズの《ツナ缶の惨事》、大型作品《最後の晩餐》など、ウォーホルを象徴するシルクスクリーン作品をはじめ、イラストレーターとして活躍していた50年代の初期作品、注文絵画としてのセレブリティのポートレート、そして宗教画を参照した晩年の作品を展示する。
また、ウォーホル独自の転写手法「ブロッテド・ライン」に、日本の金箔の技法を組み合わせた《孔雀》なども展示。豊富な作品から、複雑と評されてきたウォーホルの内面へと迫る。
さらに、50年代の世界一周旅行で京都を訪れた際に描いたスケッチ《京都(清水寺)1956年7月25日》などを通して、これまであまり語られてこなかった京都とウォーホルの関係についても光を当てる展覧会となる。
「ANDY WARHOL KYOTO/アンディ・ウォーホル・キョウト」
開催期間:未定
※当初は2020年9月19日(土)〜2021年1月3日(日)開催予定だったが延期。
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124