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「機動戦士ガンダム」生みの親“富野由悠季”の展覧会が全国6会場で - 55年間の活動を追う

『機動戦士ガンダム』など数々のアニメーション監督を務めた富野由悠季の仕事を振り返る展覧会「富野由悠季の世界」が、静岡県立美術館にて2020年9月19日(土)から11月8日(日)まで、富山県美術館にて2020年11月28日(土)から2021年1月24日(日)まで、青森県立美術館にて2021年3月6日(土)から5月9日(日)まで開催される。

『機動戦士ガンダム』 ⓒ創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム』 ⓒ創通・サンライズ

富野由悠季とは?

富野由悠季は、『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を手掛けてきたアニメーション監督。

虫プロダクション時代に『鉄腕アトム』の演出・脚本に携わり、その後、監督デビュー作として『海のトリトン』を発表。1979年に監督した『機動戦士ガンダム』で大ブームを巻き起こした。その後も原作・監督として関わった「機動戦士ガンダム」シリーズは、彼の代表作となり、現代に至るまで数多くのファンを持つ作品だ。

撮影:鈴木心
撮影:鈴木心

また、富野は監督・演出・脚本以外にも、小説家、作詞家などマルチな才能を発揮し、「機動戦士ガンダム」シリーズのみならず、『伝説巨神イデオン』『重戦機エルガイム』『聖戦士ダンバイン』など、日本アニメ界の発展に影響を与えた数多くのロボットアニメを生みだしている。

演出の仕事は概念、“概念の展示”は可能なのか?

「宇宙船コックピット」(富野由悠季、1954年) ⓒオフィス アイ
「宇宙船コックピット」(富野由悠季、1954年) ⓒオフィス アイ

「富野由悠季の世界」開催の決定に至るまで、富野は「展示するものなどはないのだからやめたほうがいい」と何度も美術館の学芸員に伝え続けていたという。なぜなら、演出の仕事は、感覚的な仕事であると同時に、観念的な作業で、“概念(考え方)を示すことができる仕事”。展示で説明することはできないからと。

「宇宙船」(富野由悠季、1954年) ⓒオフィス アイ
「宇宙船」(富野由悠季、1954年) ⓒオフィス アイ

しかし、今回は富野が学芸員に根負け。熱心な学芸員の言葉に、「トミノは巨大ロボットを動かすだけではないという部分を記録してみたい」と思うようにさえなったという。そして、自身の活動を今一度振り返り、本展開催を承諾した。

展覧会で魅せる、富野が訴え続けてきたメッセージ

「ガンダムGのレコンギスタ」 ⓒ創通・サンライズ
「ガンダムGのレコンギスタ」 ⓒ創通・サンライズ

「富野由悠季の世界」は、『機動戦士ガンダム』(1979年)、『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年)などの「ガンダム」シリーズをはじめとするオリジナルアニメーションの総監督を務めてきた富野由悠季のこれまでの仕事を回顧し、検証する初の展覧会。『鉄腕アトム』に携わった駆け出しの頃から現在に至るまでの富野の仕事を通覧し、時代や人々に与えてきた影響と、彼が訴え続けてきたメッセージは何なのかを紐解く。

3,000点以上もの貴重な資料が集結

『The IDEON(伝説巨神イデオン)接触篇・発動篇』イメージイラスト(富野由悠季) ⓒサンライズ
『The IDEON(伝説巨神イデオン)接触篇・発動篇』イメージイラスト(富野由悠季) ⓒサンライズ

富野が監督した作品の成り立ちを示すために、富野直筆の絵コンテだけでなく動画やセル画、キャラクターの設定資料、ポスターなどのためのイラスト原画など、貴重な資料の数々が一堂に集結。3,000点以上にものぼる、貴重な資料を目の当たりにすることができる。さらに、富野の作品世界を掘り下げた小説や主題歌等の作詞、といった事柄にも焦点を当てる。

また、会場では、名場面をピックアップした映像展示も多数登場。全ての映像を見るには4時間以上もかかるという、充実したボリュームの展示となっている。

“映画というのはただ動く絵の陳列ではない”その魅力を想像してほしい

ⓒ手塚プロダクション・東北新社 ⓒ東北新社 ⓒサンライズ ⓒ創通・サンライズ
ⓒサンライズ・バンダイビジュアル・バンダイチャンネル ⓒSUNRISE・BV・WOWOW ⓒオフィス アイ
ⓒ手塚プロダクション・東北新社 ⓒ東北新社 ⓒサンライズ ⓒ創通・サンライズ
ⓒサンライズ・バンダイビジュアル・バンダイチャンネル ⓒSUNRISE・BV・WOWOW ⓒオフィス アイ

富野は本展開催にあたって、次のような想いを語っている。

「映画というのはただ動く絵の陳列ではないんだよ」ということを知っていただきたい、もっと素敵で強固な媒体なのだ、ということを想像していただきたいのです。そのために、今回のような形で恥を晒してみせましたので、映像作家を目指す諸君には、ここから独自の道筋をお考えいただければ、と心から願うのです。(一部抜粋)

【詳細】
「富野由悠季の世界」巡回スケジュール
・福岡市美術館
期間:2019年6月22日(土)~9月1日(日)
・兵庫県立美術館
期間:2019年10月12日(土)~12日22日(日)
・島根県立石見美術館
期間:2020年1月11日(土)~3月23日(月)
・静岡県立美術館
期間:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
・富山県美術館
期間:2020年11月28日(土)~2021年1月24日(日)
・青森県立美術館
期間:2021年3月6日(土)~5月9日(日)

■静岡会場
会期:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
開館時間:10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館。ただし、9月23日(水)は休館、11月2日(月)は開館。)
場所:静岡県立美術館
住所:静岡市駿河区谷田53-2
観覧料:
前売券:一般 1,000円、70歳以上 500円、大学生以下 無料
当日券:一般 1,200円、70歳以上 600円、大学生以下 無料
団体券:一般 1,000円、70歳以上 500円、大学生以下 無料
※収蔵品展、ロダン館も併せて観覧可能。
※各種手帳提示で付き添い1名までは、企画展、収蔵品展とも無料で観覧可能。専用駐車場のほか、車椅子も完備。美術館総務課まで問い合わせのこと。
チケット販売所:
前売・当日券:チケットぴあ、セブンイレブン(Pコード共通:685-325)、ローソンチケット、ミニストップ、セブンチケット、CNプレイガイド、静岡県立美術館
前売券のみ:大和文庫、戸田書店(江尻台店)、谷島屋(パルシェ店・マークイズ静岡店)、吉見書店(竜南店)、大丸松坂屋友の会、静岡県庁本館1階売店、静岡市美術館ミュージアムショップ、グランシップ、JR草薙駅前一部店舗
※前売り券は2020年9月18日(金)まで販売。

■富山会場
会期:2020年11月28日(土)~2021年1月24日(日)
開館時間:9:30~18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日
※ただし12月29日(火)~1月3日(日)、1月12日(火)は休館
場所:富山県美術館 2階展示室2、3、4
住所:富山県富山市木場町3-20
観覧料:
当日券:一般 1,400円、大学生 1,000円、リピートチケット 4,800円(4回観覧分、富山会場限定)
前売り:1,200円
次の該当者は、企画展・コレクション展とも観覧無料
・児童、生徒(小・中学生、高校生など)
・学校教育、社会教育活動としての児童・生徒の引率者(観覧料免除申請書が必要)
・各種手帳提示で付き添い1名まで無料。
一般前売券販売期間:10月3日(土)~11月27日(金)
前売券販売所:富山県美術館、富山県水墨美術館、北日本新聞本社・西部本社・各支社・販売店、アーツナビ、BOOKSなかだ、文苑堂書店、明文堂書店、アニメイト富山店、セブンチケット、ローソンチケットなど

Photos(7枚)

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