中村文則の小説『銃』が実写映画化。2018年11月17日(土)より、テアトル新宿ほか全国の劇場で公開される。
小説『銃』は、『去年の冬、きみと別れ』『悪と仮面のルール』など実写化した作品も含め、数々の話題作を世に送り出している作家・中村文則のデビュー作。新潮新人賞を受賞した他、英訳版の『The Gun』が2016年の「ウォール・ストリート・ジャーナル」年間ベストミステリー10冊に選出されるなど、国内外から評価を受けた作品だ。
偶然銃を拾った主人公・西川トオルがその魅力に捉われ、徐々に銃に支配され狂気に満ちていく様を描く。
雨が降りしきる河原で、思いがけず拳銃を拾った大学生の西川トオル。普段は、友人たちと青春を謳歌しているが、その内には魅了された銃への高揚を秘めていた。トオルは、大切に家に保管していた銃を持ち歩いてみることにした。さらに緊張とスリルが増し、彼を満足させた。同じ大学のヨシカワユウコにも興味があるが、やがて銃は彼のなかで圧倒的な存在感を占めていく。そして、突然の刑事の訪問。「次は、人間を撃ちたいと思っているんでしょ?」次第に精神を追い詰められていくトオルは、あることを決意するが。
主演は、『武曲 MUKOKU』で第41回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した村上虹郎。主人公・西川トオルと同世代である村上だからこそ捉えられる心情とともに、銃に支配され追い詰められていく様を演じる。快活な一方で、心の中に何らかの問題を抱えている女子大生・ヨシカワユウコは、『氷菓』『新宿スワンⅡ』『巫女っちゃけん。』にも出演している広瀬アリスが演じる。
さらに、トオルを追い詰める刑事として、『万引き家族』など数々の話題作に出演するリリー・フランキーが出演。その他、日南響子、新垣里沙、岡山天音など、個性的なキャストが物語を盛り上げる。
監督は、『百円の恋』『嘘八百』などを手掛けた武正晴が務め、企画・製作には奥山和由プロデューサーを迎える。作中ではモノクロの映像表現を駆使し、純文学性の高い世界観に仕上げている。
映画『銃』
公開時期:2018年11月17日(土) テアトル新宿ほか全国ロードショー
出演:村上虹郎、広瀬アリス、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、中村有志、日向丈、片山萌美、寺十吾、サヘル・ローズ、山中秀樹/リリー・フランキー
企画・製作:奥山和由
監督:武正晴
原作:中村文則『銃』(河出書房新社)
脚本:武正晴・宍戸英紀
R15+