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日本初のオットー・ネーベル回顧展が京都で開催 - シャガール、カンディンスキーらの作品もあわせて紹介

オットー・ネーベル日本初の回顧展が、東京・渋谷での展示に続き、2018年4月28日(土)から6月24日(日)まで京都文化博物館にて開催される。

オットー・ネーベル 《輝く黄色の出来事》1937年、油彩・キャンヴァス、オットー・ネーベル財団
オットー・ネーベル 《輝く黄色の出来事》1937年、油彩・キャンヴァス、オットー・ネーベル財団

画家、版画家、さらには著述家などマルチな顔を持つオットー・ネーベル(1892〜1973)。本展は、彼が後半生を過ごしたスイス・ベルンに位置するオットー・ネーベル財団の全面的な協力を得て実現した。彼のバリエーション豊かな作品が一堂に会するだけでなく、クレーやカンディンスキー、シャガールなど同時代の画家たちの作品もあわせて紹介。ネーベルが様々な画風を実験的に取り入れながら独自の様式を確立していく過程に迫る。

好奇心旺盛なネーベルが画家になるまで

オットー・ネーベル 《アスコーナ・ロンコ》1927年、水彩、グアッシュ・紙、ベルン美術館

ベルリンに生まれ育ち、若き頃から好奇心旺盛だったネーベルは、学生時代は建築を専門に学び、のちに演劇学校にも通っていたという。そんな彼が画家の世界に踏みだす前、人生における大きな出会いがあった。それが、ワイマールにあるバウハウスで一緒になったパウル・クレーとワシリー・カンディンスキーだ。ネーベルは彼らの作品から多大な影響を受け、生涯にわたる友情を育むこととなる。

ネーベルは1919年、画家になろうと決意。きっかけとなったのはフランツ・マルクの展覧会だった。大胆なタッチと鮮やかな色彩で当時人気を博していた彼の絵は、ネーベルの心も射止めた。「子供の魂から生み出された」とネーベルが語る色彩豊かな明るい作品の数々は、マルク、そして同時期に活躍したシャガールからインスピレーションを受けたものだ。

多様性に溢れるネーベルの作品

オットー・ネーベル 《ナポリ》『イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳)』より、1931年、インク、グアッシュ・紙、 オットー・ネーベル財団

画家として活動をスタートした彼の作品は、多様性にあふれていた。そんな中、イタリアへの旅は彼を大いに魅了し、各都市での色と形の探究成果はスケッチブック『イタリアのカラーアトラス(色彩地図帳)』に美しくまとめられた。

また、学生時代に学んだ建築分野を活かした作品も作成しており、都市の建築物の構成を単純化された立方体や結晶体の形にあてはめ、色彩のコントラストを用いた絵画も発表している。

オットー・ネーベル 《ドッピオ・モヴィメント(二倍の速さで)》1936年、ラッカー塗料・紙、オットー・ネーベル財団

そして後半生は、自身の挑戦をオーケストラの指揮者になぞらえた音楽を感じさせる絵画を目指していく。敬愛するカンディンスキーのように現実にある物体を再現するのではなく、抽象的な物体を捉える絵画を描いた。それらの作品の名前には、《ドッピオ・モヴィメント(二倍の速さで)》という風に音楽用語を使用し、さらに絵画自体からもリズムを感じられるように構成されている。

オットー・ネーベル 《叙情的な答え》1940年、テンペラ・紙、オットー・ネーベル財団

とりわけ1933年にドイツを離れた後、彼の作品世界はさらに広まっていった。1962年に訪れた中東のイメージを取り入れながら造形的、色彩的な探究によって制作へと臨んだ。

《輝く黄色の出来事》《叙情的な答え》といった色と形だけで自立した作品は、豊かな精神性に満ち溢れ、色と形の冒険を生涯追い求めたネーベルの代表作として、愛されている。

【開催概要】
色彩の画家 オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーとともに
開催期間:2018年4月28日(土)〜6月24日(日)
※月曜休館(ただし4月30日、5月1日は開館)。
開室時間:10:00〜18:00 / 金曜日は19:30まで(入室はそれぞれ30分前まで)
会場:京都文化博物館 4階・3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
問い合わせ先TEL:京都文化博物館 075-222-0888
チケット情報:一般 1,500(1,300)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 600(400)円
※()は前売り、20名以上の団体料金。
※上記料金で総合展示とフィルムシアターも観覧可能。
※チケットは京都文化博物館、ローソンチケット(Lコード:56747)、チケットぴあ(Pコード:768-869)、 セブンチケット、イープラスほか京阪神の主要プレイガイド、主要コンビニエンスストアにて販売。

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