企画展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」が、滋賀県立美術館にて、2026年1月17日(土)から2026年3月22日(日)まで開催される。

笹岡由梨子、美術館で初の個展

1988年大阪に生まれ、2011年より映像を用いた作品を手がけてきたアーティスト、笹岡由梨子。笹岡の作品には、自身が演じたり、顔や身体の一部を流用したりした、どこか不気味でコミカルなキャラクターが登場する。こうしたキャラクターは、初期には映像の中にのみ現れたものの、近年の作品では、立体物として存在するキャラクターの目や口が映像で置き換えられるなど、映像とキャラクターの関係が逆転しつつあるのだ。

笹岡の少し不気味なキャラクターは、「愛」や「家族」といった作品のテーマに合わせて、笹岡の自作による歌を歌っている。また、笹岡の作品では、あえて編集のノイズを残している点も特徴だ。これはいわば絵画における筆のタッチに通ずるものであり、笹岡は映像における絵画的なものに目を向けているといえる。

企画展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」は、美術館では初となる笹岡の個展。最初期の作品から、近年発表された近作、そして本展のために制作された新作まで、笹岡の作品における映像とキャラクターの関係性とその変遷をたどってゆく。

展覧会概要

企画展「笹岡由梨子のパラダイス・ダンジョン」
会期：2026年1月17日(土)〜2026年3月22日(日)
会場：滋賀県立美術館 展示室3
住所：滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間：9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日：月曜日(祝休日の場合には開館し、翌日火曜日に休館)
観覧料：一般 1,300円(1,100円)、高校・大学生 900円(700円)、小・中学生 700円(500円)、未就学児 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の所持者とその介助者は無料
※同時開催の常設展も観覧可

【問い合わせ先】
滋賀県立美術館
TEL：077-543-2111