スポーツマックス(SPORTMAX)の2026年春夏コレクションが、2025年9月26日(金)、イタリア・ミラノにて発表された。

コントラストを効かせた服

今季のスポーツマックスが提案するのは、コントラストの遊びを効かせたワードローブ。クラシカルなテーラードやトレンチコートをいかに現代的に昇華するか。重厚感のある素材の中に、どのようにして軽快さを生み出すのか。ルックひとつひとつで、その解を提示して見せた。

重厚なレザーを分解・再構築して抜け感をプラス

力強いレザージャケットはパーツを分解・再構築し、抜け感のある構造に。袖を通さずに羽織れる仕様にアレンジしているほか、サイドのカッティングで素肌を覗かせるデザインも登場した。レザーの重厚さとバランスを取るように、ボトムスにはシアーパンツがセレクトされているのもポイントだ。

シアー素材の軽やかな揺らめき

格式高いテーラードやトレンチコートもまた、繊細なオーガンザで軽やかに解釈。カラーやラペルを2重、あるいは3重にレイヤードしたディテールも提案され、花弁のように優美な装飾性を生み出した。モデルが歩みを進める度、風を受けてシアーなテクスチャーがひらりと揺らめき、心地よい躍動感をもたらしている。

確かな生命力を宿す草花柄

コレクションに生き生きとしたタッチを加えるのが、水彩画のように淡くにじむ草花のプリントだ。ボタニカル柄をあしらったミニドレスは、その上にもう1枚シアーな層を重ねることで、葉が風に揺れるようなダイナミックな動きを演出。みずみずしいタッチの花柄プリントは、透け感のあるアームカバーやバッグ、シューズなどに配され、控えめながらもエネルギッシュなムードを添えた。

澄んだ音色を響かせるベル型のジュエリー

スタイリングを彩るアクセサリーには、存在感のある大ぶりモチーフが勢揃い。中でも注目したいのが、テッポウユリやスイセンを思わせる、ベル型のゴールドピアス＆ブレスレット。動きとともにチリンチリンと澄んだ音色を響かせ、聴覚からも心地よい涼やかさをもたらした。このほか、レザーのフラワーモチーフが咲くバッグやスーパーサイズのベルトなども目を引いた。