特別展「時をかける名刀」が、愛知・名古屋の徳川美術館、名古屋市蓬左文庫にて、2025年6月14日(土)から9月7日(日)まで開催される。

名刀や華麗な刀装を一挙公開する展覧会

武家の至宝である、名刀。刀剣の価値は、美しさや実用性ばかりでなく、名将や天下人が手にした歴史や、贈り物としての来歴によっても高められてきた。特別展「時をかける名刀」では、徳川美術館が所蔵する名刀や刀装を中心に、国宝や名物刀剣など、選りすぐりの作品を公開する。

徳川美術館所蔵の刀剣を選りすぐって紹介

徳川美術館は、尾張徳川家伝来の日本刀約700振を所蔵しており、日本最大級の名刀コレクションを誇っている。将軍家に次ぐ格式の尾張徳川家には、最高級の刀剣が集まるばかりでなく、織田信長や豊臣秀吉などにゆかりのある名刀も継承されたのだ。本展では、もとは織田信長の愛刀であった国宝《太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光》や、徳川家康の愛刀・重要文化財《脇指 無銘 貞宗 名物 物吉貞宗》など、徳川美術館が所蔵する刀剣を厳選して紹介する。

名刀《本作長義》《山姥切国広》同時公開

会期中の前期には、ともに重要文化財に指定されている名刀《本作長義》と《山姥切国広》を同時公開。これらの2振は、その姿がよく似ていることから、本歌(原作)と写しの関係にある刀剣であるとされている。《本作長義》と《山姥切国広》は、このように本歌と原作の双方が現存し、ともに重要文化財に指定されている唯一の存在だ。本展は、これらの名刀を同時に目にすることができる機会となる。

東京の名刀が一堂に

一方、後期には、東京の名刀を一堂に集めて公開。日本刀のなかでも最高傑作とされる「天下五剣」のうち、もっとも美しいと評される国宝「三日月宗近」、名工・正宗の最高傑作と名高い国宝「日向正宗」など、名刀の数々を展示する。

名刀を彩る刀装も

また、日本刀の外装「拵(こしらえ)」や「鐔(つば)」といった刀装についても紹介。江戸時代の大名文化において、刀装には時と場に応じて規則が定められており、その場にふさわしい装束や衣服とともに用いられた。本展では、重要文化財《朱漆塗雲龍蒔絵鞘大小拵》や《葵紋散螺鈿黄金造太刀》など、名刀を彩った上質な刀装にも光を当てる。

ミズノ“本作長義＆山姥切国広”モチーフのスニーカーが登場

なお、ミズノ(MIZUNO)から、重要文化財の名刀「本作長義」「山姥切国広」をモチーフとたユニセックススニーカー「ミズノ×伯仲燦然(はくちゅうさんぜん)」も登場。徳川美術館で6月14日(土)から7月27日(日)までサンプルを展示する。

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展覧会概要

徳川美術館・蓬左文庫開館90周年記念 夏季特別展「時をかける名刀」
会期：2025年6月14日(土)～9月7日(日)
［前期 6月14日(土)～7月27日(日) / 後期 7月29日(火)～9月7日(日)］
会場：徳川美術館(愛知県名古屋市東区徳川町1017)、名古屋市蓬左文庫(愛知県名古屋市東区徳川町1001)
開館時間：10:00～17:00(入館は16:30まで)
休館日：月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館)、7月22日(火)
入館料：一般 1,600円、高校・大学生 800円、小・中学生 500円
※前期日程の土・日曜日および祝日は、日付指定のオンラインチケット購入必須。徳川園との共通割引なし。障がい者割引、高齢者割引以外の割引は適用外。団体受け入れ不可(詳細については美術館公式サイトを参照)

■「ミズノ×伯仲燦然」コンテンダー 本作長義・山姥切国広モデル
徳川美術館でのサンプル展示期間：6月14日(土)～7月27日(日)
価格：19,800円
サイズ：23.0～29.0cm
※オーダーは、6月13日(金)12:00から7月27日(日)23:59まで、マルイのネット通販「マルイウェブチャネル」にて受付

【問い合わせ先】
徳川美術館
TEL：052-935-6262