fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

share_icon
  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”

企画展「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」が、名古屋の愛知県美術館にて、2024年7月18日(木)から9月23日(月・振)まで開催される。埼玉県立近代美術館でも開催された巡回展だ。

現代美術における“椅子”の表現

宮永愛子 《waiting for awakening —chair—》 2017年
写真:木奥恵三 ©MIYANAGA Aiko Courtesy of Mizuma Art Gallery
宮永愛子 《waiting for awakening —chair—》 2017年
写真:木奥恵三 ©MIYANAGA Aiko Courtesy of Mizuma Art Gallery

椅子は、デザイナーや建築家ばかりでなく、アーティストをも惹きつけてきた。それは椅子が、単に座る姿勢を支えるという機能を持つばかりでなく、時に権威の象徴となり、時に安楽や拘束のための道具となり、あるいは時に、コミュニケーションの場を生みだしたりと、多義的な意味と役割を担いうるからだといえる。

ミシェル・ドゥ・ブロワン 《樹状細胞》 2024年
ミシェル・ドゥ・ブロワン 《樹状細胞》 2024年

企画展「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」は、現代美術における椅子の表現を通して、椅子という身近な存在に多様な意味合いを与えてゆく、社会や人間のあり方を探る展覧会だ。マルセル・デュシャンの《自転⾞の⾞輪》を起点に、主に戦後から現代まで、宮永愛子をはじめとする国内外のアーティストによる作品約80点を紹介する。

国内外のアーティストによる新作を発表

副産物産店 《Absolute Chairs #1_rodinʼs crate》 2024年 作家蔵
副産物産店 《Absolute Chairs #1_rodinʼs crate》 2024年 作家蔵

平面、立体、写真、映像、ダンスなど、さまざまな作品を紹介する本展では、国内外のアーティストによる新作を公開。たとえば、日本初出展となるミシェル・ドゥ・ブロワンは、日本の会議椅子を用いて制作した新作《樹状細胞》を発表する。また副産物産店は、アートの現場から出た廃材を素材に、来場者が実際に座って休むことができる椅子を制作。なかでも《Absolute Chairs #1_rodinʼs crate》は、愛知県美術館所蔵のオーギュスト・ロダン《歩く人》を輸送するために使われていた箱を用いたものだ。

ダンス・カンパニー「ローザス」のインスタレーションを日本初公開

ローザス 《Re: ローザス!》 2013-24年(継続中)
アンネ・ファン・アールスホットによる《Re: ローザス!》ワークショップ
「マリア・ボードシャプ・リセウム(MABO)が《ローザス・ダンス・ローザス》を踊る」
カーイテアター、ブリュッセル、2013年 ©Anne Van Aerschot Courtesy of Rosas
ローザス 《Re: ローザス!》 2013-24年(継続中)
アンネ・ファン・アールスホットによる《Re: ローザス!》ワークショップ
「マリア・ボードシャプ・リセウム(MABO)が《ローザス・ダンス・ローザス》を踊る」
カーイテアター、ブリュッセル、2013年 ©Anne Van Aerschot Courtesy of Rosas

また、ベルギーを代表するダンス・カンパニー「ローザス」のインスタレーションも、日本初公開。ローザスは2013年より、その代表作《ローザス・ダンス・ローザス》の椅子を使ったパートの振り付けのレクチャーを公開し、このダンスを踊った映像を募集するプロジェクト《Re: ローザス!》を展開してきた。本展では、世界中から投稿された動画のうち約350本を、インスタレーションとして構成したものを公開する。

展覧会概要

企画展「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」
会期:2024年7月18日(木)〜9月23日(月・振)
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター 10F
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(8月12日(月・振)、9月16日(月・祝)・23日(月・振)は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)
観覧料:⼀般 1,500円(1,300円)、⾼校・⼤学⽣ 1,300円(1,100円)、中学⽣以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※⾝体障害者⼿帳、精神障害者保健福祉⼿帳、療育⼿帳(愛護⼿帳)、特定医療費受給者証(指定難病)の提示者は、各券種の半額で観覧可。また、付添者は、「第1種」ないし「1級」の各種⼿帳、特定医療費受給者証(指定難病)の場合、いずれも1名まで各券種の半額で観覧可
※上記料金で本展会期中にかぎりコレクション展も観覧可

【問い合わせ先】
愛知県美術館(代表)
TEL:052-971-5511

Photos(9枚)

企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真1 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真2 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真3 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真4 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真5 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真6 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真7 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真8 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真9

Photos(9枚)

企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真1 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真2 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真3 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真4 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真5 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真6 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真7 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真8 企画展「アブソリュート・チェアーズ」愛知県美術館で - 現代美術を通して探る“椅子の多義性”|写真9

キーワードから探す

関連ショップ・スポット