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企画展「能の世界」名古屋・蓬左文庫で - “神・男・女・狂・鬼”に着目して能面や能装束を展示

企画展「能の世界─神・男・女・狂・鬼─」が、名古屋の蓬左文庫にて、2023年4月15日(土)から5月28日(日)まで開催される。

尾張徳川家に伝来する能面や能装束などを紹介

《能面 小面》 伝是閑吉満作 桃山-江戸時代 16-17世紀 徳川美術館蔵
《能面 小面》 伝是閑吉満作 桃山-江戸時代 16-17世紀 徳川美術館蔵

日本の伝統芸能のひとつであり、600年に及ぶ歴史を持つ能楽。その演目は200曲以上存在するとされており、これらは「神(しん)・男(なん)・女(にょ)・狂(きょう)・鬼(き)」の5種類に分類することができる。

《紅・白段金霞扇に枝垂桜文唐織》 江戸時代 19世紀 徳川美術館蔵
《紅・白段金霞扇に枝垂桜文唐織》 江戸時代 19世紀 徳川美術館蔵

たとえば「女」は、『源氏物語』などの古典文学に登場する女性や男性、天女、草木の精などが登場する能であり、女性の主人公が多いことから「鬘能(かずらのう)」とも呼ばれている。その構成は、曲の後半に主人公が在りし日の姿で舞台に現れ、歌舞を披露し、ふたたび姿を消して幕が閉じるというもの。代表的な曲目には、女性の霊が昔の恋を語る『松風』や『井筒』などが挙げられる。

《能面 般若》 焼印「 天下一是閑 」朱漆花押 是閑吉満作 桃山-江戸時代 16-17世紀 徳川美術館蔵
《能面 般若》 焼印「 天下一是閑 」朱漆花押 是閑吉満作 桃山-江戸時代 16-17世紀 徳川美術館蔵

一方、「狂」は、別れた愛人や我が子を求めてさまよう「狂乱物(きょうらんもの)」や、現世へ妄執をあらわす「執心物(しゅうしんもの)」など、さまざまな題材が採られているため、「雑能(ざつのう)」とも呼ばれている。たとえば、逃げた男を隠れた鐘ごと焼き殺した女の怨念の物語『道成寺』などが、その代表例だ。

《花色・茶・萌黄段に輪宝・稲妻・杉木立文厚板唐織》 江戸時代 17世紀
[前期展示(4月15日(土)〜5月7日(日))]
《花色・茶・萌黄段に輪宝・稲妻・杉木立文厚板唐織》 江戸時代 17世紀
[前期展示(4月15日(土)〜5月7日(日))]

企画展「能の世界─神・男・女・狂・鬼─」では、これら神・男・女・狂・鬼に、特別な演目である『翁』を加えた展示構成により、能楽の世界を紹介。小面や般若の能面、華やかな《紅・白段金霞扇に枝垂桜文唐織》といった衣装など、尾張徳川家に伝来した能面、能装束や小道具を目にすることができる。

展覧会概要

企画展「能の世界─神・男・女・狂・鬼─」
会期:2023年4月15日(土)~5月28日(日) 会期中に展示替えあり
会場:名古屋市蓬左文庫 展示室
住所:愛知県名古屋市東区徳川町1017
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
※ゴールデンウィーク期間(5月2日(火)~7日(日))中は無休
観覧料:一般 1,600円(1,400円)、高校・大学生 800円(700円)、小・中学生 500円(400円)
※特別展「大蒔絵展─漆と金の千年物語」と共通
※( )内は20名以上の団体料金
※毎週土曜日は高校生以下の入館無料

【問い合わせ先】
名古屋市蓬左文庫
TEL:052-935-2173

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企画展「能の世界」名古屋・蓬左文庫で - “神・男・女・狂・鬼”に着目して能面や能装束を展示|写真1 企画展「能の世界」名古屋・蓬左文庫で - “神・男・女・狂・鬼”に着目して能面や能装束を展示|写真2 企画展「能の世界」名古屋・蓬左文庫で - “神・男・女・狂・鬼”に着目して能面や能装束を展示|写真3 企画展「能の世界」名古屋・蓬左文庫で - “神・男・女・狂・鬼”に着目して能面や能装束を展示|写真4

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