“ある力”によって未来の世界へ飛ばされてしまった銀時。そこで彼が目にしたのは、荒れ果て、崩壊した江戸の街並みだった。
星を去った裕福な者たちの代わりに残ったのは、貧困にあえぐ人々、政府を転覆させようとする攘夷志士たち、無法地帯と化した街で暴れまわるゴロツキたち。そして逃げることを潔しとしない、頑固で意地っ張りな連中だけだった。
混乱する状況のなかをさまよい歩く銀時の前に、ふたりの若者が現れる。腰に洞爺湖の木刀を差し、悪党どもを華麗に蹴散らすメガネの青年と、巨大な犬を連れ、銀時の着物の模様をあしらったチャイニーズドレスをまとった美女。それは成長した新八と神楽だった。
やがて銀時は、変貌した江戸の衝撃的な姿を目にするなかで、予想もしていなかった真実に直面することになる。
時代は移りゆき、世界が変貌しても、決して変わらないものがある。