⽿が聞こえないという難病に打ち克ち、歴史に刻まれる名曲を遺した偉⼤なる天才⾳楽家、ベートーヴェン。しかし、実際の彼は下品で⼩汚いおじさんだった!?世の中に伝わる崇⾼なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書のシンドラー。どん底の⾃分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、そのイメージを“下品で⼩汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才⾳楽家(嘘)”に仕⽴て上げる。次第に聖なる天才像が浸透していくが——。
映画『ベートーヴェン捏造』は、かげはら史帆の歴史ノンフィクション「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を原作とする実写映画作品。バカリズムが脚本、関和亮が監督を務め、ベートーヴェンの崇高なパブリックイメージを作り上げたのはその秘書シンドラーだったという音楽史上最大のスキャンダルを描く。