双子の少年ハルとビル兄弟は父が遺した持ち物から、ぜんまい式のドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。その頃から周囲で“不慮の事故死”が相次いで起こりはじめる。最初はシッターのアニーが、ほどなくして母親が亡くなった。ハルはふたりが死ぬ前にこの猿がドラムを叩いていたことに関連があるのではないかと気味悪がっておもちゃを切り刻んで捨てるが、気づくと元通りとなって戻ってきた。
母の死後、兄弟を引き取ったチップ伯父さんが“普通じゃない狩りの事故”で死んだことで、兄弟は猿を枯れ井戸へと葬ったーーつもりだった。それから25年の時が経ち、一度は結婚し息子をもうけたハルだが、猿が戻ると身近な誰かが死ぬと思い、家族とは距離を置きビルとも疎遠になっていた。しかしそれは起こる。今度はアイダ伯母さんが“気味の悪い事故”で亡くなったのだ。遺品整理で伯母の家を訪れたハルは、あの猿が戻ってきたことを確信する。
映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』は、スティーヴン・キングの短編小説「猿とシンバル」をもとにしたホラー作品。猿のおもちゃが巻き起こす、血まみれの殺戮劇を描く。「ソウ」シリーズや『アクアマン』など数々のヒット作を生み出してきたジェームズ・ワンがプロデュース、ニコラス・ケイジ主演の『ロングレッグス』を手掛けたホラー映画界の新たな巨匠オズグッド・パーキンスが監督・脚本を務める。