ヴェルサーチェブランドのデザイナー。
ドナテラ ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は1960年、南イタリアのレジョ・カラブリア生まれ。ヴェルサーチェ3兄妹の末っ子。フィレンツェ大学文学部で言語学を学ぶが、在学中のころから兄ジャン二とともに「ヴェルサーチェ」でデザイン活動を開始。平日は学業に励み、週末、兄ジャンニのアトリエを手伝う生活を始める。卒業後は本格的に「ヴェルサーチェ」に加わることになる。
ドナテラはキャンペーン広告に力をいれ、アクセサリー・コレクション「ヤング・ヴェルサーチェ」などライセンスで事業の拡大に乗り出す。これによりブランドの業績拡大に大きく貢献。
83年、兄のアトリエを出入りしていたアメリカ人モデルポール・ベックと結婚。ポールは現在同社の広告キャンペーンのプロディースを担当している。
93年、ディフュージョンライン「ヴェルサス(ヴェルサス ヴェルサーチェ)」のデザイナーに就任。97年7月、兄のジャンニがマイアミのサウスビーチでゲイの熱狂的なファンに射殺される。1998S/Sからプレタポルテ、オートクチュール共に妹のドナテラが継承。
ドナテラは、ブランドの特徴である「最高級、派手なプリントなど、多少やりすぎ感もある派手なファッション」に、官能性を取り入れブランドの拡大に成功した。
現在、ヴェルサーチェ社の全てのブランドを統括するチーフデザイナーであり、副社長を務める。なお、社長は兄のサントが努めている。ジャンニヴェルサーチェの死後、8億ドルの資産と莫大な不動産を兄サントと娘アレグラとともに継承する。
ドナテラはハリウッドとも大きなパイプがあり、ペネロペ・クルス、グィネス・パルトロウと仲が良いといわれている。