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李禹煥の回顧展が兵庫県立美術館で - もの派を代表する美術家の初期〜最新作が一堂に、屋外で新作展示も

兵庫県立美術館では、特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」を、2022年12月13日(火)から2023年2月12日(日)まで開催する。

李禹煥の大規模回顧展、西日本で初開催

李禹煥《関係項》1968/2019年
石、鉄、ガラス 石:高さ約80cm、鉄板:1.6×240×200cm、ガラス板:1.5×240×200cm
森美術館、東京
Photo by Kei Miyajima
李禹煥《関係項》1968/2019年
石、鉄、ガラス 石:高さ約80cm、鉄板:1.6×240×200cm、ガラス板:1.5×240×200cm
森美術館、東京
Photo by Kei Miyajima

李禹煥(リ・ウファン)は、戦後日本美術におけるもっとも重要な動向のひとつ「もの派」を代表する美術家だ。1936年に生まれ、東洋と西洋のさまざまな思想を学んだ李は、1960年代より現代美術への関心を深め、60年代後半より本格的に制作をスタート。視覚の不確かさを乗り越えようと試みた李は、自然や人工の素材をミニマルに組み合わせて提示する「もの派」を牽引した。芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人の相互関係を問いかける姿勢は、作品制作ばかりでなく著述においても展開されている。

李禹煥《線より》1977年 岩絵具、膠/カンヴァス 182×227cm 東京国立近代美術館
李禹煥《線より》1977年 岩絵具、膠/カンヴァス 182×227cm 東京国立近代美術館

特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」は、西日本では初となる李禹煥の大規模な回顧展。李禹煥が自ら展示構成を考案した本展では、大きく彫刻と絵画の2つのセクションに分けて、1960年代の最初期の作品から最新作に至る展開を紹介する。

李禹煥《応答》2021年 アクリル絵具/カンヴァス 291×218cm 作家蔵
李禹煥《応答》2021年 アクリル絵具/カンヴァス 291×218cm 作家蔵

会場には、初期の代表作である三連画《風景I, II, III》をはじめ、主に石や鉄、ガラスを組み合わせた立体作品のシリーズ「関係項」、色彩の濃さが次第に淡くなってゆく絵画作品のシリーズ「点より」や「線より」、荒々しい筆致を特徴とする「風より」や「風と共に」、そして抑制されたストロークと空白が画面を構成する「照応」や「対話」などが一堂に集結。さらに、安藤忠雄の設計による兵庫県立美術館の建築に合わせて、屋外にも新作を設置する。

展覧会概要

特別展「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」
会期:2022年12月13日(火)〜2023年2月12日(日)
会場:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
開館時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月31日(土)〜1月2日(月・振替休日))、1月10日(火)
観覧料:一般 1,600円(1,400円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生以下 無料、70歳以上 800円、障がい者(一般) 400円、障がい者(大学生) 300円
※( )内は前売料金
※前売は一般、大学生のみ(前売販売期間は10月1日(土)〜12月12日(月))
※一般以外の料金での利用者は証明書を観覧当日に提示
※障がい者1名につき介護者1名無料
※コレクション展は別途観覧料が必要(本展とあわせて観覧する場合は割引あり)
※団体鑑賞を希望する際は1か月前までに連絡のこと
※チケットは、ローソンチケット(Lコード 51645)、チケットぴあ(Pコード 686-203)、セブンチケット(セブンコード 096-988)、楽天チケット、イープラス、CNプレイガイドほかにて販売

【問い合わせ先】
兵庫県立美術館
TEL:078-262-1011

Photos(10枚)

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