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金沢21世紀美術館「コレクション展2 BLUE」現代美術の“青”に着目して15人の現代作家を紹介

金沢21世紀美術館では、「コレクション展2 BLUE」を、2021年11月20日(土)から2022年5月8日(日)まで開催する。

現代美術における「青」

ローズマリー・ラング《フライト・リサーチ #5》1999年
© Rosemary LAING
ローズマリー・ラング《フライト・リサーチ #5》1999年
© Rosemary LAING

手につかむことのできない空や水に象徴されるように、“青”はその深みにおいて認識される色であり、そのため古代より人びとが憧憬の念を抱く対象でもあった。また、地上においても青色の自然物はきわめて珍しく、ラピスラズリは世界で広く珍重されてきた。さらに青は、光と闇、生と死のあわいに現れる色であるのみならず、人びとの心にもっとも浸透する色であるといえるかもしれない。

塚田美登里《Colony》2002年
© TSUKADA Midori
photo: SAIKI Taku
塚田美登里《Colony》2002年
© TSUKADA Midori
photo: SAIKI Taku

「コレクション展2 BLUE」では、そのように多様な意味をもつ「青」に着目し、現代美術における青の表現を紹介。金沢21世紀美術館の所蔵作品を中心に、絵画、彫刻、写真、映像、ガラス、インスタレーションといったさまざまな表現媒体を横断し、国内外の現代作家15名の作品を展示する。

「青」にまつわる多様な表現

舟越桂《冬にふれる》1996年
© FUNAKOSHI Katsura
photo: NAKAMICHI Atsushi / Nacása & Partners
舟越桂《冬にふれる》1996年
© FUNAKOSHI Katsura
photo: NAKAMICHI Atsushi / Nacása & Partners

展示室内では、「青」にまつわるテーマを設定し、会期の前期・後期で異なる作家の作品を紹介する。たとえば「青の時間」。それはヤン・ファーブルが、夜が昼へと、闇が光へと移行する静寂の時を指して呼んだものであり、季節にすると動物が冬眠し、春に目覚めるまでのひとときに当たる。これにちなんで、前期は舟越桂による青い衣服をまとった人物像《冬にふれる》を、後期はビック(Bic)の青のボールペンで画面全体を覆ったヤン・ファーブルの《コノハムシ》を展示する。

イー・イラン《オラン・ブサール・シリーズ 私掠船の帝国と彼らの勇ましい冒険》2010年
© Yee I-Lann
photo: KIOKU Keizo
イー・イラン《オラン・ブサール・シリーズ 私掠船の帝国と彼らの勇ましい冒険》2010年
© Yee I-Lann
photo: KIOKU Keizo

続く展示室では、「青の奥行き」を感じることのできる空間を展開。前期に展示されるイー・イランの「オラン・ブサール・シリーズ」は、東南アジアの伝統的なろうけつ染めの技法と、権力者(オラン・ブサール)として描かれる人間を通して、南アジアの青い海に潜む因襲的な権力構造に批判的なまなざしを投げかける作品だ。一方で後期には、杉本博司の《日本海 礼文島》と福本潮子の《霞の幔幕》を合わせて展示する。

招聘作家・石田尚志による“青い光と闇”の空間

石田尚志《絵と窓の間》2018年
[映像]4kビデオ(サイレント) 4分33秒/16mmフィルム(サイレント) 2分16秒
[絵画]アクリル絵具、水彩、チョーク、キャンバス
© Takashi Ishida, Courtesy of Taka Ishii Gallery
石田尚志《絵と窓の間》2018年
[映像]4kビデオ(サイレント) 4分33秒/16mmフィルム(サイレント) 2分16秒
[絵画]アクリル絵具、水彩、チョーク、キャンバス
© Takashi Ishida, Courtesy of Taka Ishii Gallery

また、招聘作家として、画家/映像作家の石田尚志の作品も展示。石田は、自ら描く絵を1コマずつ撮影するドローイング・アニメーションの手法を用いて、絵画における色彩や筆致の「光」と、映像が本質的に持つ「光」を、時間の中で変容させるインスタレーションを発表してきた。本展では、立体アニメーションのプロジェクト「青い小さな家」を公開制作・展示するとともに、近年の代表作《絵と窓の間》を大空間へと展開。展示室の窓や、光を反射する床も取り込んだ、青い光と闇で満たされた空間を楽しむことができる。

恒久展示作品に対する新たな視点も

さらに、金沢21世紀美術館の恒久展示作品であるレアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》、ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ》、そしてアニッシュ・カプーア《L’Origine du monde(世界の起源)》も、青の表現として紹介。同館ではおなじみの作品に新たな視点から接することができそうだ。

展覧会概要

コレクション展2 BLUE
会期:2021年11月20日(土)〜2022年5月8日(日)
・前期A 11月20日(土)〜2月20日(日) / 後期A 2月22日(火)〜5月8日(日)
・前期B 11月20日(土)〜3月27日(日) / 後期B 3月29日(火)〜5月8日(日)
会場:金沢21世紀美術館 展示室1〜6、レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》、アニッシュ・カプーア《L’Origine du monde(世界の起源)》、ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ》
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
休場日:月曜日(11月22日(月)、1月3日(月)・10日(月・祝)、3月21日(月・祝)は開場)、12月29日(水)〜1月1日(土)、1月4日(火)・11日(火)、3月22日(火)
開場時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※観覧券販売は閉場30分前まで
料金:一般 450円(360円)、大学生 310円(240円)、小中高生 無料、65歳以上 360円
※( )内は20名以上の団体料金
※美術奨励の日(会期中の毎月第2土曜日)および市民美術の日(11月3日(水・祝))は、 金沢市民は本展を無料で観覧可(要証明書の提示)
※前売券の販売はなし

■出品作家
・通期 2021年11月20日〜2022年5月8日
レアンドロ・エルリッヒ、石田尚志(招へい作家)《絵と窓の間》、アニッシュ・アプーア、ローズマリー・ラング、ピーター・ニューマン、志賀理江子、ジェームズ・タレル
・前期A 2021年11月20日〜2022年2月20日
リュック・タイマンス、イー・イラン
・前期B 2021年11月20日〜2022年3月27日
舟越桂、塚田美登里
・後期A 2022年2月22日〜5月8日
フランシス・アリス、福本潮子、杉本博司
・後期B 2022年3月29日〜5月8日
ヤン・ファーブル、石田尚志(招へい作家) 公開制作作品「青い小さな家」

【問い合わせ先】
金沢21世紀美術館
TEL:076-220-2800

Photos(13枚)

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