映画『ドリームプラン』が公開。第94回アカデミー賞および第79回ゴールデン・グローブ賞で、ウィル・スミスが主演男優賞を受賞した。
映画『ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤーとも称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育て上げた父リチャード・ウィリアムズを描いた伝記作品。2人をテニス界の女王へと導いたのは、“テニス経験皆無”の父親が独学で作り上げた「計画書=ドリームプラン」だったー。彼はどのようにして、姉妹を天才プレイヤーに育て上げたのか?世界の常識を変えた、驚異の実話が明かされる。
ビーナス&セリーナ姉妹は、女子プロテニス界のトップに10年以上にわたり君臨。ビーナスはグランドスラム(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープンのテニス界の世界4大大会を制覇)を7回、セリーナは23回(女性歴代2位)、オリンピックでは2人合わせて5つの金メダルを獲得している。
女子プロテニス史に名を残す2人の偉大なプレーヤーは、大坂なおみにも影響を与えた。その大坂が、2021年の全豪オープン女子シングルス準決勝ではセリーナに勝利。試合後、両者が抱擁するシーンに、世界中のファンが歓喜したことも記憶に新しい。
■リチャード・ウィリアムズ(ウィル・スミス)
後に世界最強テニスプレイヤー姉妹となる2人の実父リチャード。彼女たちが生まれる前にTVで優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て、「子どもを最高のテニスプレーヤーにしよう!」と決意する。テニス未経験にも関わらず、独学でテニスの教育法を研究し、78ページにも及ぶ成功への計画書、“常識破り”の「ドリームプラン」を実行した。
ギャング蔓延るロサンゼルス郡南部・コンプトン市の公営のテニスコートで、リチャードは周りから批判を受けながらも、数々の問題を乗り越えながら、娘たちを史上最強のプロテニスプレイヤーに育て上げていく。
主演を務めるのは、ウィル・スミス。『ジェミニマン』『バッドボーイズ フォー・ライフ』などのアクション映画や、ディズニー実写化映画『アラジン』といったエンターテイメント作品、『素晴らしきかな、人生』『コンカッション』といったドラマ作品など、さまざまな作品で存在感を発揮する彼が、型破りな父親を演じ切る。
■オラシーン・ウィリアムズ(アーンジャニュー・エリス)
姉妹の母親。テニスのコーチになるために独自のトレーニングをしながら、同時に仕事もする。演じるのは、ドラマシリーズ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」でエミー賞最優秀助演女優賞(ドラマシリーズ部門)にノミネートされ、『ビール・ストリートの恋人たち』にも出演しているアーンジャニュー・エリス。
■ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹(サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン)
女子プロテニス界のトップに10年以上にわたり君臨する最強姉妹。演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンは、テニスの厳しいトレーニングプログラムを受け、撮影に臨んだという。また、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹本人に会い、演技に生かした。
■タンディ・プライス(ミケイラ・ラシェ・バーソロミュー)
■イシャ・プライス(ダニエル・ローソン)
■リンドリア・プライス(レイラ・クロフォード)
ビーナスとセリーナの3人の姉たち。父リチャード、母オラシーンは働きづめだったため、彼女たちは放課後から電灯が消えるまでコートの周辺にいて妹たちの面倒をみた。
映画『ドリームプラン』には、マルチメディア/映画プロデューサーとなったイシャが、セリーナ、ビーナスと共に製作総指揮として参加。また、リンドリアも衣装係を務めている。