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20世紀パリ“麗しき版画本”の展覧会、目黒区美術館で - シャガールやデュフィなど約500点を展示

展覧会「マニュエル・ブルケール─20世紀パリの麗しき版画本の世界」が、東京の目黒区美術館にて、2021年6月20日(日)まで開催される。なお、4月25日(日)から全館休館していたが、6月1日(火)より再開する。

20世紀パリで育まれた版画本の世界

ラウル・デュフィ 『ラウル・デュフィ礼賛』より「大浴女」 1931年
ラウル・デュフィ 『ラウル・デュフィ礼賛』より「大浴女」 1931年

パリの耳鼻咽喉科の医師であり出版人でもあったマニュエル・ ブルケールは、1930年代から60年代にかけて、友人の画家で印刷工房主のジャン=ガブリエル・ダラーニェスの協力のもと、麗しい絵で彩られた版画本を限定出版した。

アンドレ・ドラン 『ドラン礼賛』より「プロヴァンス風景」 1958年
アンドレ・ドラン 『ドラン礼賛』より「プロヴァンス風景」 1958年

版画本は、ある画家を特集する形式をとり、多くがその画家を礼賛する内容となっている。マルク・シャガールやラウル・デュフィ、モーリス・ユトリロなど、20世紀前半のパリを代表する画家が名を連ねる一方、現在では名前をあまり知られていない画家も参加しており、当時のフランスの版画の豊かさを示すものとなっている。

モーリス・ユトリロ  『モーリス・ユトリロ礼賛』より「ムーラン・ド・ラ・ガレット」 1956年
モーリス・ユトリロ 『モーリス・ユトリロ礼賛』より「ムーラン・ド・ラ・ガレット」 1956年

展覧会「マニュエル・ブルケール─20世紀パリの麗しき版画本の世界」では、目黒区美術館が所蔵する版画本49冊に収録された、約500点の作品を展示。ブルケールとダラーニェス、そして当時フランスで活躍していた画家らの交流から生まれた、鮮やかな版画の世界にふれることができそうだ。

展覧会概要

展覧会「マニュエル・ブルケール─20世紀パリの麗しき版画本の世界」
会期:2021年4月21日(水)〜6月20日(日)
※4月25日(日)〜5月31日(月)は全館休館
※会期は6月6日(日)までを予定していたが延長
会場:目黒区美術館
住所:東京都目黒区目黒2-4-36
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日、全館休館期間
観覧料:一般 700円(550円)、大高生・65歳以上 550円(400円)、中学生以下 無料
※障がいのある方とその付添者1名は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※目黒区在住者・在勤者・在学者は受付で証明書類を提示することで、団体料金にて観覧可(他の割引と併用は不可)

【問い合わせ先】
目黒区美術館
TEL:03-3714-1201

Photos(6枚)

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