マルク・シャガール《恋人たちとマーガレットの花》1949-1950年油彩/カンヴァス73.0×46.9cm ポーラ美術館蔵 ©ADAGP,Paris&JASPAR,Tokyo,2019,Chagall® C3020

東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで、ポーラ銀座ビル10周年を記念する展覧会「マルク・シャガール - 夢を綴る」を開催する。期間は2019年10月4日(金)から11月4日(月・祝)まで。

マルク・シャガールは、"色彩の魔術師"と呼ばれる20世紀を代表する画家だ。1887年ヴィテブスクのユダヤ教徒の家に生まれ、サンクトペテルブルクで美術教育を受けたのち、1911年にパリへ向かった。当時隆盛していた「キュビスム」を取り入れながら、独自の幻想的で色彩豊かな世界観を構築。シャガールの作品には、彩り豊かな絵画の"詩"が綴られており、時を経てもなお、人々の心を躍らせるような世界観がある。

今回の展覧会では、ポーラ美術館収蔵の「恋人たちとマーガレットの花」を含む油彩画7点が展示される。シャガールの故郷を舞台に描かれた「私と村」(1923-24年頃)や、故郷がナチス軍に侵略され、第2の故郷であるパリへの愛着が深化したことで描かれたといわれている「オペラ座の人々」(1968-71年頃)など、シャガールの独特で優美な色彩を感じられる作品が揃う。

その他、古代ギリシャの恋物語をリトグラフと呼ばれる石版画で表現した挿絵本「ダフニスとクロエ」を展示。この作品は、リトグラフとしては例外的に、20色以上の色彩が使用されたこともあり、4年以上の歳月が費やされたシャガールの傑作となった。

【詳細】
展覧会「マルク・シャガール - 夢を綴る」
期間：2019年10月4日(金)～11月4日(月・祝)
会場：ポーラ ミュージアム アネックス
住所：東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
開館時間：11:00～20:00(入場は19:30まで)
休館日：10月7日(月)、15日(火)、28日(月)
入場料：無料

【問い合わせ】
ポーラ ミュージアム アネックス
TEL：03-5777-8600