展覧会「鈴木繁男 手と眼の創作」が、愛知の豊田市民芸館にて、2025年10月11日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで開催される。東京の日本民藝館でも開催された巡回展だ。
鈴木繁男(すずき しげお)は、民藝運動を主導した思想家・柳宗悦の唯一の内弟子となった工芸家だ。大正3年(1914年)、金蒔絵師の次男として生まれ、幼少期より漆芸を学んだ鈴木は、柳にその才能を見抜かれ、昭和10年(1935年)に入門。雑誌『工藝』の装幀を手がけ、和紙に漆で描いた表紙により注目を集めている。
筆や型を用いて独自の模様を施した鈴木の作品は、陶磁器から装幀、漆絵まで、多岐にわたっている。その品格ある模様は、古今の工芸品に学ぶことで培われたものだ。また、鈴木は民藝の品々の蒐集も行い、その優品は、柳が開設した日本民藝館のコレクションにおいても確かな位置を占めている。
展覧会「鈴木繁男 手と眼の創作」は、これまで知られる機会の少なかった、鈴木の創作を紹介する展覧会。鈴木繁男が装幀を手がけた柳宗悦の『南无阿弥陀佛』、鈴木作の《呉州打掛皿》や《色絵草花文皿》、鈴木が蒐集した《灰釉蓮弁文壺》や《厨子》など、約200点を展示予定だ。
展覧会「鈴木繁男 手と眼の創作」
会期:2025年10月11日(土)〜2026年1月12日(月・祝)
会場:豊田市民芸館 第1・第2民芸館
住所:愛知県豊田市平戸橋町波岩86-100
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月曜日(10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)・24日(月・振)、1月12日(月・祝)は開館)、12月28日(日)〜1月4日(日)
観覧料:一般 800円、高校・大学生 600円、中学生以下 無料
巡回情報
・東京会場〈会期終了〉
会期:2024年1月14日(日)〜3月20日(水・祝)
会場:日本民藝館
住所:東京都目黒区駒場4-3-33
【問い合わせ先】
豊田市民芸館
TEL:0565-45-4039