特別展「伊藤慶二 祈・これから」が、セラミックパークMINO内の岐阜県現代陶芸美術館にて、2025年6月28日(土)から9月28日(日)まで開催される。

陶から油彩、インスタレーションまで、伊藤慶二の全貌

伊藤慶二(いとう けいじ)は、岐阜県土岐市出身の陶芸作家だ。1935年に生まれ、大学で油彩を学んだ伊藤は、デザインの仕事に携わったのち、本格的に陶芸の活動をスタート。手仕事による器に始まり、陶による造形、オブジェ、そして現在は陶ばかりでなく、油彩やドローイング、布の作品なども手がけている。多岐にわたるその活動に通底するのが、人間という存在に対する真摯な眼差しであった。

特別展「伊藤慶二 祈・これから」は、全館規模の展示によって、伊藤の創作の全貌を紹介する展覧会。原爆と戦争に対する憤りを題材とするライフワーク「IROSHIMA」、多種多様で、ときにユーモラスな人の表情がを表現した「面(つら)」や「かお」など、伊藤の代表的なシリーズを展示する。

伊藤は、若い頃からインスタレーションの手法を取り入れた作品発表を行ってきた。本展では、その巧みな空間構成を感じられる作品を取り上げるとともに、磯崎新による岐阜県現代陶芸美術館の建築空間と、近年の伊藤の関心を結びつけた、新作のインスタレーションも発表予定だ。

展覧会概要

特別展「伊藤慶二 祈・これから」
会期：2025年6月28日(土)～9月28日(日)
会場：岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーI・II
住所：岐阜県多治見市東町4-2-5 セラミックパークMINO内
開館時間：10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日：月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)
観覧料：一般 1,000円(900円)、大学生 800円(700円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証の所持者および付添者1名までは無料

【問い合わせ先】
岐阜県現代陶芸美術館
TEL：0572-28-3100