監督は、『悪の教典』『初恋』『怪物の木こり』などを手掛けた三池崇史。実話をもとに、人間の静かな恐ろしさを描いた物語に挑戦する。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の主題歌は、キタニタツヤが書き下ろした新曲「なくしもの」。追い詰められた状況の中にいてもなお、かすかな希望を手繰り寄せようとする思いを描き、喪失から再生する“強さ”を歌詞とメロディに込めた楽曲だ。
小学校教諭・薮下誠一は、保護者・氷室律子に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。これは真実に基づく、真実を疑う物語。
【作品詳細】
映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』
公開日:2025年6月27日(金)
監督:三池崇史
脚本:森ハヤシ
出演:綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、小澤征悦、髙嶋政宏、迫田孝也、安藤玉恵、美村里江、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫
原作:福田ますみ「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」(新潮文庫刊)
配給:東映