ジェームズ・キャメロンが監督を務める「アバター」シリーズの新作映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が、2025年12月19日(金)に日米同時公開される。
ジェームズ・キャメロンの代表作である2009年のSF映画『アバター』は、全世界歴代興行収入ランキングで第1位を獲得した作品だ。
物語の舞台は、地球滅亡間近となった2154年、人類存続の最後の希望として見いだされた神秘の星“パンドラ”。そこにある貴重な鉱物資源を採掘するため、パンドラの先住民族であるナヴィと、地球人のDNAを組み合わせるという「アバター・プロジェクト」から始まる運命の物語を描き出した。注目を集めたのは、ジェームズ・キャメロンが独自開発した3Dカメラによる、ハイクオリティな映像世界。圧倒的な3D映像により壮大な物語を紡ぎ、人々を究極の世界観へと誘った。
さらに、1作目『アバター』から13年間の時を経て公開された2作目の映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、前作をはるかに超える解像度とハイ・フレーム・レートにより、リアルを超えた映像美を実現。人類と先住民ナヴィとの激しい戦いや、家族を描いた感動のドラマを没入感あふれる映像世界で表現した。
元海兵隊員のジェイクは、神秘の星パンドラの一員となり、ナヴィの女性ネイティリと結ばれる。二人は家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。しかし、再び人類がパンドラに現れる。神聖な森を追われたジェイクの家族は、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せるものの、この美しい海辺の楽園にも侵略の手は迫っていた。
待望のシリーズ3作目『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、海兵隊員からナヴィのリーダーになったジェイク、ナヴィの戦士ネイティリ一家がともに、もう一度パンドラへと新たな冒険に踏み出す様子が描かれる。
1作目は森、2作目は海を舞台にストーリーが展開されたが、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、タイトルにもある“ファイヤー”=「炎」が物語の重要な要素に。灰の舞う火山を舞台に、新たな種族“アッシュ族”との出会いが映し出される。
監督のジェームズ・キャメロンはタイトルの意味するところについて、「“火”を憎しみ・怒り・暴力と捉え、“灰”をその結果だと考えれば、灰の後に残るものは何か?悲しみや喪失です。そしてそれが将来何を生むかといえば、さらなる暴力・怒り・憎しみ。終わりのない悪循環です。タイトルには、そんな思いが込められています」と語っている。
どうやら物語のカギを握るのは、新キャラクターのヴァランのようだ。自然と共生してきたネイティリなどの“森の民”や“海の民”とは違って自然に裏切られた経験を持ち、憎しみを募らせているパンドラの部族“アッシュ族”のリーダーを務めるヴァラン。ヴァラン率いる“アッシュ族”がジェイクやネイティリらにさえ牙をむき、新たな火種を生むことになるのか?
また、予告編では、前作で重要なカギを握ったスパイダーが、人間が呼吸すると死に至るパンドラで、フェイスマスクを装着せずに過ごす姿が。これは人間がパンドラに攻め込んでくるという大きな脅威を示唆しているが、今作では、クオリッチ大佐率いるスカイ・ピープル(人間)の再来があるとも言われているため、今まで以上に熾烈な戦いになると予想される。また、クオリッチと“アッシュ族”が接近する様子も描かれており、どのように物語が繋がっていくのかも必見だ。
ジェイク…サム・ワーシントン
元海兵隊。戦地で両足を負傷し、生きる希望を見失っていたが亡くなった兄に代わり「アバター」となってパンドラの先住民族・ナヴィに接触し、彼らの生き方に共鳴。ナヴィの女性ネイティリと恋に落ちて家庭を築き、キリやロアクといった彼らの子どもたちとともに平和に暮らしていたが、人類がパンドラに現れたことで神聖な森を追われる。大きな犠牲を払いながらも“海の部族”と共闘し、人類を退けることに成功した。
ネイティリ…ゾーイ・サルダナ
ナヴィの女性戦士。ジェイクとともに家庭を築く。長男ネテヤムを殺したスカイ・ピープルに憎悪を募らせている。
キリ…シガーニー・ウィーバー
ジェイク、ネイティリが養子に迎えた子ども。パンドラのすべての生命体と繋がり、ナヴィに女神と称される「エイワ」と関係を持つ、特別な力を秘めている。ロナルからは「あなたに力があるならやりなさい」と告げられる一方、ヴァランからは「お前の女神は、ここでは何の力も無い」と吐き捨てられる場面も。
ロアク…ブリテン・ダルトン
ジェイク、ネイティリの次男。