山田洋次が監督を務める映画『TOKYOタクシー』が、2025年11月21日(金)に公開される。倍賞千恵子、木村拓哉が出演。
映画『TOKYOタクシー』は、『男はつらいよ』シリーズや『家族はつらいよ』シリーズの山田洋次が大都市東京を舞台に、人生の喜びを描く感動のヒューマンドラマ作品だ。2022年公開のフランス映画『パリタクシー』を原作としており、さえない日々を送るタクシー運転手と、彼が偶然乗せることになった、人生の終活に向かうマダムの出会いと奇跡を描く。物語のカギとなるのは、偶然出会った2人が、目的地までの道中での寄り道。“訳あり”のマダムから語られる驚愕の過去が、2人の人生を大きく動かしていく。
タクシーに乗り込んだマダムのすみれは、当初はそっけないものの次第に「運転手さんの初恋は?お相手はどんな人?」とタクシー運転手の浩二に対し質問攻めに。思わずクスッとしてしまうような楽しい掛け合いを通じて、徐々に心を通わせていく様が描かれる。
監督の山田洋次は『パリタクシー』を題材に選んだ理由について、「内容は重いのに何故ここまで軽快かつユーモラスに観られるのか。どんなところにその秘密があるのだろうかと考えさせられた」「こんな時代だからこそ軽やかに 楽しく観られる作品を観たいという気持ちが僕にもあるし、この素材はそのような作品になりえるのではないかと思う」とコメントしている。
タクシー運転手役を演じるのは、映画『グランメゾン・パリ』にも出演している木村拓哉。タクシーに乗るマダムは、木村とはアニメーション映画『ハウルの動く城』以来、実写では初共演となる倍賞千恵子が演じる。
高野すみれ…倍賞千恵子(若き日:蒼井優)
85歳。東京の柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設に向かうため、宇佐美の運転するタクシーに乗る。道中でいくつか、東京の見納めに寄りたいところがあると思い出の地を巡るうちに宇佐美に心を許し、自身の壮絶な過去を語りはじめる。
宇佐美浩二…木村拓哉
タクシー運転手。ある日すみれを乗せ、高齢者施設まで送ることに。
小川毅…迫田孝也
すみれの結婚相手。すみれの人生に不穏な影を落としていく。
宇佐美薫…優香
浩二の妻。学生時代から浩二と長年連れ添う。
宇佐美奈菜…中島瑠菜
浩二の娘。