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高橋文哉&田中圭にインタビュー、主演俳優としての自覚や立ち振る舞いとは?溢れ出る互いへのリスペクト

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映画『あの人が消えた』で主演を務める高橋文哉と、共演の田中圭にインタビュー。映画は2024年9月20日(金)に公開される。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真2

映画『あの人が消えた』は、次々と人が消えると噂されるいわくつきのマンションを舞台に、毎日のようにマンションに出入りする配達員の青年・丸子が、怪しげな住人の“秘密”を偶然知り思いもよらない事件に巻き込まれていく“先読み不可能”ミステリー・エンターテインメント。超絶技巧のトリッキーな展開や、全ての真実を知った時に押し寄せる思いもよらない感情など、極上の衝撃が待っている。

高橋文哉と田中圭にインタビュー

ニット 297,000円、シャツ 182,600円、パンツ 231,000円、シューズ 275,000円、ベルト 86,900円すべてボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)
ヘアメイク:大木利保 / スタイリスト:Shinya Tokita
ニット 297,000円、シャツ 182,600円、パンツ 231,000円、シューズ 275,000円、ベルト 86,900円すべてボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)
ヘアメイク:大木利保 / スタイリスト:Shinya Tokita

4年前のドラマ「先生を消す方程式。」で敵対関係にある先生と生徒を演じて以来、2度目の共演となりました。久々に再会されていかがでしたか?

田中:この4年の間にあまり交流は無かったので、今回久しぶりではありましたが、偶然会ったことがありました。

高橋:そうなんです。

田中:ジムで2回程会って、「ーえ?なんでいるの?」となりました。
その時、文哉君が「圭さんに憧れて、圭さんみたいな体になりたい」と言ってくれたんです。

高橋:言いました!(笑)

田中:内心「可愛いな」と思いながら、「いや、ダメだ!そんな若い時から身体を鍛えたら。」と、退会を勧めていました。(笑) 若いうちからジムには行かなくていいという、なんとなくの素直な思いからだったのですが…。

田中さんの言葉を受けていかがでしたか?

高橋:じゃあいっか~と。その後、全くという訳ではないですが、あまり行かなくなりました。(笑)

田中:はい。そのペースで良いと思います。気が向いたら行くくらいが丁度良いと思います。

しっくりくる役柄や演技、溢れ出る互いへのリスペクト

ヘアメイク:岩根あやの / スタイリスト:荒木大輔
ヘアメイク:岩根あやの / スタイリスト:荒木大輔

映画『あの人が消えた』では、田中さんは特に役柄的に明るくコミカルな感じだったかなと思いますが、ご自分的にどういう役柄が自分にフィットするなと感じますか?

田中:難しいですね。(笑)
あえて言うと、シリアスなものかコミカルなもので言ったら、コミカルな方がフィットすると思います。

高橋さんは?

高橋:僕はシリアスの方がどちらかといえばフィットしやすい気がします。

では、今後どんな役柄に挑戦したいですか?

高橋:何でも挑戦してみたいです。シリアスな役やコミカルな役などありますが、その他では例えば、全職業制覇するというような。

田中:それは大変だね。結構時間がかかるね。(笑)

田中さんはどうですか?

田中:なるべく頭を抱えない役を演じていきたいです。台本を読んで、「うっ…難しい」と思いたくないのは、正直な感想です。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真14

改めて、演じた役の魅力を教えて頂きたいです。

高橋:丸子は素直で人間味のある人。一見、ちょっと無骨な、しゃれっ気のない男の子なのですが、一貫した正義感もあり、ある意味人懐っこい性格だなとも思いました。その素直さは、大切にしようと話していた部分でした。素直だからこそ言えること、できることがたくさんこの作品の中に溢れていると思いますので。その素直さはすごく魅力的ですし、演じる上でも意識していました。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真11

田中:丸子との関係性もそうですが、荒川はすごく面倒見のいい先輩。一定の距離を保ちつつちゃんと構ってくれる、しっかり丸子や後輩のことを見てあげる先輩なんだろうなと思いました。あとは大人になっても帽子をまっすぐ被らないという、“イケてる人”です。

高橋:イケてましたね。

かつて帽子を横に被ってたことはあるのでしょうか?

田中:若い時かぶっていたかどうかは別ですが。(笑) やっぱり、いくつになっても帽子を真っすぐに被らないスタイルも、すごく素敵だなと思いながら演じておりました。

お芝居や役作りについて、大事にしていることはありますか?

高橋:その場に自然と存在できるように、事前準備をたくさん行うようにしています。『あの人が消えた』で演じた丸子はすごくキャラ立ちしていたので、とにかく脳内でたくさん丸子をイメージして動かしたり喋らせたりする。セリフの言い回しはあまり家で音読することがないので、頭の中で丸子を動かして、自分がしっくりくるところを探るといったアプローチを行いました。

イメージトレーニングをじっくり行うのですね。

高橋:はい。それで、現場に行って初めて本当のトーンでセリフを声に出す。それがすごく楽しくて。もちろん役によってアプローチ方法は変えてますが、今回に関してはこのスタイルで挑みました。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真21

田中さんはいかがですか?

田中:作品にもよりますが、僕は基本的には、みなさんが想像するような役作りはしないタイプかもしれません。難しいところは、原作があるとファンの方もいらっしゃるので、その方を裏切らないように原作を研究したり、バランスも考えます。むしろ役作りの仕方を教えて欲しいと思って生きていますよ。(笑) これはかなり難しい課題ですからね。

演技のアドバイスを受けたいと思う、ロールモデルにしたいような俳優さんはいらっしゃいますか?

高橋:田中圭さんです。

田中:やめて。(笑)

高橋:でも、セオリーも正解もない世界なので、ロールモデルを求めることが難しいなとは思います。

田中:お芝居を教えて欲しいというのはあまり無いかもしれないです。結局、一線で活躍し続ける俳優さん女優さん、先輩方はそれぞれ魅力が違う。見習うべきところやかっこいい部分があるので、その方の良い所だけ真似る事ができれば一番良いなと思います。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真4

共演されてみて、ここすごいな、真似したいなと思った点はありますか?

高橋:僕は圭さんを真似て生きてきました。僕が俳優活動を始めて1番最初に見た主演の方が、実は圭さんだったんです。現場での主演としての立ち振る舞い、挨拶、スタッフさんへの気配りの仕方、視野の広さ、役への向き合い方…。それが主演としてなのか圭さんとしてなのか僕には分かりませんでしたが、いつか主演になったら自分も…と思っていました。その頃の感情は今回ご一緒しても変わらず、また改めて勉強させて頂いたと思っています。

『あの人が消えた』の現場では実践できたなっていう手応えはありましたか?

高橋:今回だけではなくて、今までやってきた主演作でも実践してきました。

田中:ちょっと今の録音のデータを後で頂けますか? (笑)

素直に嬉しいです。自分もたくさんの先輩を見て、自分もあるべき立ち振る舞いをしなくてはと思っていたので。自分が現場で感じた事が全て正しい訳では無いと思いますが、文哉君にそうやって言ってもらえるのは良かったなと思います。本当に嬉しいです。

予測不可能なミステリー・エンターテインメント『あの人が消えた』の脚本を読んだ際の率直な感想をお聞きしたいです。

高橋:本当に予測不可能だなと思いました。演じる側なので理解しないといけないのですが、何度台本を読み返したことか。でもすごく読みがいも面白みもあって、アンバランスさを楽しませていただきました。映像化されたらどんなものが待っているんだろうかというワクワクも日々増しました。

田中:内容が盛りだくさんすぎるので、映像として完成した時にどうなるのか?という楽しみや興味は大きかったです。

田中圭, 高橋文哉 インタビュー|写真7

予測不可能、今年1番の衝撃を届けますという『あの人が消えた』にちなんで、ここ最近、例えば3か月くらいの1番の衝撃を教えてください。

高橋:ここ最近ですか…。衝動的にパスタを食べたいなと思って、明日、あるいは明後日ぐらいには作るつもりで注文したんですよ。全然届かないな、配達完了になってるのに届かないな…と思いつつ、何かあったんだろうなとは思っていたんです。

そしたらあったんですよ、1キロのパスタが!ポストに入っていたんです。僕はポストを頻繁に開けないタイプなので…。その大きさじゃないと想像してたんです。宅配ボックスに入ってると思い込んでたので衝撃でした。ポストにいましたからね。たぶん数ヶ月ぐらいは。(笑)

田中:結構、長い間いたね。(笑)

高橋:細かく期間は覚えてないのですが。実際は1か月ちょっとかもしれません。(笑)

田中:僕の衝撃というと、最近、家族で旅行に行った時のこと。ピークシーズンだったので行こうか悩みましたが、休みはこの期間しか無かったので、迷いに迷って思い切って行こうと決めました。案の定たくさん人がいて、食事会場がバイキング形式だったのですが、おそらく400人くらいの方々が一緒にバイキングするわけです。そうすると、すごく並ぶじゃないですか。それがすごい光景で、楽しかったです。

人の多い場所は平気なタイプですか?

田中:本来、人の多い場所は苦手です。(笑)

最後に、『あの人が消えた』では荒川が“異世界転生”をテーマにしたゾンビ小説を執筆していました。もし転生できるとしたら、どういうキャラクターになりたいと思いますか?

高橋:小鳥です。小鳥になりたい。

なぜですか(笑) その意図は?

高橋:「佐々木とピーちゃん」という異世界と現代社会が舞台の異世界ファンタジー×異能バトルのアニメの影響です。ピーちゃんは、昔の時代から転生してきた小鳥。すごく癖があって、急に喋るんです。転生したら小鳥だったみたいな感じの設定です。異世界に行って、現代の紙とかペットボトルとかを佐々木というキャラクターが売って、大金を得ながら現代の影を描く、深い話だと思います。家にカメラがついて監視する人がいるのですが、ピーちゃんがわざとカメラの電源を切っていたずらして、すごく賢いんですよ。 鳥だったら可能性無限大だなと。小鳥というよりピーちゃんになりたい!

田中:考えたことも無かったのですが、文哉君の話を聞いていて真っ先にパンと浮かんできたのが「おぼっちゃまくん」です。面白いんです。そう言いながら僕も、リアルタイムでちゃんと見ていた訳では無かったのですが、使用しているサービスのレコメンドでたまに来たりするので偶然見ていたら、やっぱり面白いなと思いました。

おぼっちゃまくんになると何ができるのでしょう?

田中:多分ですが、なんでもできます。別にどうにかなるわけではないですが、すごくインパクトのあるキャッチコピーがつく程のキャラクターなので。これは少しの間でもなってみたいなと思いました。(笑)

【作品詳細】
映画『あの人が消えた』
公開日:2024年9月20日(金)
監督・脚本:水野格
出演:高橋文哉、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、菊地凛子、染谷将太、田中圭
主題歌:ナクトベイン(NAQT VANE)「フォールアウト(FALLOUT)」

©2024「あの人が消えた」製作委員会

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