長野の軽井沢安東美術館では、開館2周年を記念した展示「藤田嗣治の愛しきものたち」を、2024年9月27日(金)から2025年2月18日(火)まで開催する。
藤田嗣治は1920年代、「乳白色の裸婦」の作品で注目を集めた。しかしその後、「乳白色の裸婦」を描き続けることはなく、そのモチーフは時代とともに変化していった。それが、藤田に寄り添い、あるいは藤田が慈しんだ、身近な存在であった。
たとえば藤田は、深い友情を結んだキキ、妻となったユキやマドレーヌを、繰り返し女性モデルとして描いた。また、藤田の作品に多く登場する猫は、常に彼のそばにいた存在であった。さらに第二次世界大戦後には、カトリックに改宗して聖母子像を手がける一方、子供の姿を描いた。子供のいなかった藤田にとって、カンヴァス上に描かれた想像上の子供は、「一番愛したい子供」であったのだ。
「藤田嗣治の愛しきものたち」展では、藤田作品とそこに描かれたモチーフを通して、その人生を紹介。なかでも、1928年の《自画像》は初公開となるほか、藤田のプライベート写真や直筆の手帳なども展示する。
軽井沢安東美術館 開館2周年記念特別企画「藤田嗣治の愛しきものたち」
会期:2024年9月27日(金)〜2025年2月18日(火)
会場:軽井沢安東美術館
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43-10
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)、12月31日(火)、1月1日(水・祝)・20日(月)・21日(火)
観覧料:一般 2,300円、高校生以下 1,100円、未就学児 無料
※オンラインチケット購入の場合は100円引き
※各種割引あり(詳細については美術館ウェブサイトを参照)
【問い合わせ先】
軽井沢安東美術館
TEL:0267-42-1230