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現代彫刻家・澄川喜一の展覧会が島根県立石見美術館で - 作風の変遷を紹介、スケッチなどにも着目

特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」が、島根県立石見美術館にて、2023年2月4日(土)から4月3日(月)まで開催される。

寄贈された澄川喜一の作品や資料を公開

澄川喜一《そりのあるかたち97-3》1997年 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一
澄川喜一《そりのあるかたち97-3》1997年 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一

澄川喜一(すみかわ きいち)は、1931年島根に生まれた現代彫刻家だ。全国各地で約100点もの野外彫刻を手がけるばかりでなく、東京湾アクアライン川崎人工島浮島「風の塔」や東京スカイツリーのデザイン監修など、都市部の環境憧憬や建築分野の事業にも携わってきた。また、後進を育成しつつ首都圏で制作活動を続けるとともに、故郷の島根や青春時代を過ごした山口でも文化行政の要職を担い、2020年には文化勲章も受賞している。

澄川喜一《SCULL》制作年不詳 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一
澄川喜一《SCULL》制作年不詳 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一

特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」では、2020年度、そして2021年度に島根県が寄贈を受けた澄川の彫刻作品120点のなかから、選りすぐりの約50点を紹介。加えて、過去に制作した屋外彫刻の図面やスケッチ、下絵、デザイン、絵画など、これまで紹介される機会の少なかった仕事にも光をあてる。

作風の変遷をたどる

澄川喜一《そりのあるかたちB》1999年 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一
澄川喜一《そりのあるかたちB》1999年 島根県立石見美術館蔵 撮影:山﨑信一

今回寄贈された彫刻作品は、母校の東京藝術大学を出て彫刻家として歩み始めた1958年頃から、90歳を迎えた2021年までの63年間に制作されたものだ。本展では、初期の具象彫刻、抽象へと作風を大きく変えた《MASK》、その後の主要テーマとなる「そりのあるかたち」、そして《フェニックスの翼》など、その作風の変遷をたどるとともに、制作のヒントとなったアフリカの仮面や収集していた墨壺などの資料も展示する。

スケッチも展示

寄贈資料のなかに、250冊以上に及ぶスケッチブックがある。澄川は、普段から身近なものを観察してスケッチを重ねており、彫刻を制作する際には、幾たびとスケッチブックの上で形を探っていた。また、屋外彫刻を依頼された際には、周囲の環境も視野に入れてプランを練り、下絵を描いたり模型を作ったりするなどしてイメージを膨らませている。会場では、澄川のスケッチから創作の過程も紹介してゆく。

展覧会概要

特別展「受贈記念 彫刻家・澄川喜一の仕事」
会期:2023年2月4日(土)〜4月3日(月)
会場:島根県立石見美術館 展示室A・B・C
住所:島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:火曜日(3月21日(火・祝)は開館)、3月22日(水)
観覧料:一般 300円(240円)、大学生 200円(160円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳の所持者およびその介助者(1名まで)は入場無料

【問い合わせ先】
TEL:0856-31-1860 (グラントワ代表)

Photos(3枚)

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