都立明治公園が、新国立競技場と調和する公園施設として再整備される。供用開始は2023年10月を予定。
東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場として使用された新国立競技場。日本を代表する建築家・隈研吾が建設手掛けたこの施設は、木材と鉄骨のハイブリッド構造の屋根を採用した自然と調和する建築で、京都・法隆寺の五重塔から着想を得た庇が特徴的だ。
2023年に向け、明治公園を整備し、新国立競技場や周辺施設と調和する緑が連なる公園づくりを行う。売店や飲食店なども設け、その土地がもつ発信力もいかしつつ、包括的な役割を果たす場所になることを目指す。
なお、今回の再整備は、東京都として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用することによって実現した。東京建物、三井物産、日本工営、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンで構成される「Tokyo Legacy Parks」が事業者となり推進していく。
※公募設置管理制度(Park-PFI)とは
都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
都立代々木公園の再整備も実施される。東急不動産を中心とする事業者「代々木公園STAGES」により進められ、2024年3月より供用開始予定だ。
【詳細】
都立明治公園及び都立代々木公園 Park-PFI事業
■都立明治公園
供用開始予定:2023年10月
■都立代々木公園
供用開始予定:2024年3月