舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、東京・TBS赤坂ACTシアターで2022年以降継続してロングラン上演されている人気の演劇作品。「ハリー・ポッター」シリーズの原作者・J.K.ローリングが自ら、演出家のジョン・ティファニー、脚本家のジャック・ソーンとともに創り上げたオリジナル・ストーリーはもちろん、個性あふれる日本人キャスト達が演じる世界観が人気を博している。
公演は2025年で4年目を迎え、2024年には総観客数110万⼈を突破、通算公演1,100回を達成した。第30回読売演劇⼤賞の選考委員特別賞、第48回菊⽥⼀夫演劇賞 演劇⼤賞受賞など、演劇界においても高く評価されている。
舞台上で繰り広げられるのは、37歳になったハリー・ポッターと、その次男アルバス・ポッターを中心に、ハーマイオニーやロン、ハリーと結婚したジニー、そしてドラコ・マルフォイとその息子スコーピウス・マルフォイといった登場人物たちによる、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の“その後”の物語。途中休憩をはさみ1幕・2幕で構成される3時間40分の大作だが、スピーディーな物語の展開や臨場感あふれる舞台美術と衣裳、演出・音楽によってあっという間に観客を没入させ、心をつかんでいく。
大人になったハリー・ポッター役はこれまで藤原竜也、石丸幹二、向井理、藤⽊直⼈、⼤貫勇輔が演じており、歴代キャストには錚々たる面々が集結。また、2025年6月までの期間は平方元基・吉沢悠がWキャストで演じた。
2026年1月まで公演期間が延長され、さらなるロングラン公演を続ける舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。2025年7月以降はキャストを一新し、新ハリー・ポッター役として、稲垣吾郎、平岡祐太が登場する他、大貫勇輔が約1年ぶりにカムバックを果たす。
ここからは舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の楽しい魅力・見所をチェック。観劇がより楽しくなる、チェックしておくべき「ハリー・ポッター」シリーズの作品や、観劇とあわせて楽しめる劇場内や周辺施設についても紹介していく。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の見所となるのは、なんといってもすぐ目の前で繰り広げられる魔法の数々。炎が飛び交ったり、箒がふわりと浮き上がったり、さっきまでそこにいたはずの人が一瞬で違う場所に移動したり、ホグワーツの階段があちこちに動いたり……映画や小説の「ハリー・ポッター」シリーズで登場した魔法がまるで現実世界に飛び出してきたかのような感覚を楽しめる。
舞台上には、思わずどのようになっているのか目を凝らして見たくなるような演出が目白押しだ。たとえば、物体を浮遊させる「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」、相手が手に持っている杖などを吹き飛ばす武装解除の呪文「エクスペリアームス」などの魔法や、飲むと他人に変身することができる「ポリジュース薬」を“リアル”に目にすることができる。
中には相手に苦しみを与える「磔の呪文」である「クルーシオ」や、相手を瞬殺する「死の呪文」である「アバダ ケダブラ」など、「許されざる呪文」も……?緊迫感あふれる魔法の戦いが舞台上でどのように繰り広げられるのか、魔法使いたちのアクションにも注目だ。