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映画『バイプレイヤーズ』遠藤憲一にインタビュー、生涯かけて目指したい“楽しいものづくり”

俳優・遠藤憲一にインタビュー。遠藤は、2021年4月9日(金)公開の映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』に出演する。

遠藤憲一 インタビュー|写真1

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』は、豪華な“バイプレイヤー=名脇役”たちが本人役で出演する“わちゃわちゃ・ゆるシブドラマ”として話題を呼んだテレビ東京系列ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズを映画化するもの。

遠藤憲一は「バイプレイヤーズ」シリーズにドラマシーズン1より参加しており、田口トモロヲ、松重豊、光石研と共に、“元祖バイプレイヤーズ”として知られている。

ドラマ「バイプレイヤーズ」をおさらい&映画化情報も

“名脇役”として、さまざまな作品でその存在感を発揮する遠藤憲一。インタビューを実施すると、「バイプレイヤーズ」誕生秘話から、「バイプレイヤーズ」の座長である故・大杉漣とのエピソードまで、赤裸々に語ってくれた。

そして話題は、自身が考える“理想のものづくり”にも。遠藤憲一が生涯かけて目指したい“楽しいものづくり”とは?

ドラマ『バイプレイヤーズ』誕生秘話

遠藤憲一 インタビュー|写真6

ドラマ『バイプレイヤーズ』には、どのような経緯で参加することになったのでしょうか?

大杉漣さんから、「えんちゃん、こういう企画があったらやる?」って電話がかかってきたんです。漣さんは、まだ『バイプレイヤーズ』が完全な形になる前から、企画に関わっていたんじゃないかな。

シーズン1に出演していた6人(※)で作品を作ろうという構想自体は、もともと自分たちの中にあったんだけど、まさか現実になるなんてその時はびっくりしました。

※遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研

6人のみなさんには、どのようなつながりがあったのでしょうか?

昔、ある対談企画や、小さな映画祭みたいな企画で、偶然この6人が集まったんです。その打ち上げで、いつかこのメンバーで作品をつくろうという話をしていて。

といっても、当時は酔っぱらいながら夢物語として話していたから、漣さんからオファーがあった時は、驚いたし嬉しかったです。

遠藤さん自身は、まさか実現するとは思っていなかったと。

まるっきり思っていなかった。みんな思ってなかったんじゃないかな。そもそも、この6人が1つの作品で共演するなんてこともありえない話だったから。

こんなに豪華な6人が1つの作品に出演するなんて、驚きですよね。

このメンバーは役者としての立ち位置的に、1作品に1人が出演するというのが普通。こんなにクセのある人間たちが集まって一緒にものを作るなんて信じられなくて。みんな嬉しくて浮かれてました。

遠藤憲一 インタビュー|写真4

名脇役のみなさんが“本人役で出演する”というのも、ドラマ『バイプレイヤーズ』の魅力の1つです。この設定についてはどう思っていましたか?

初めは“本人役”というのが難しかった。自分の素の状態って、よくわからなくて。あと俺、素の状態でいるの、恥ずかしいんだよ(笑)。

照れてしまうんですね。

うん。今回みたいな取材の時に、素の状態でカメラを向けられたり、じっと見つめられたりするの、気恥ずかしくて苦手。だから、『バイプレイヤーズ』で“素っぽく”わちゃわちゃするっていうのも、当初は不安で。もともと、キャラがたっている役になりきる演技の方が得意で、役作りしないで演じるなんてどうなっちゃうんだろうって想像できなかった。

最終的には、すごく楽しかったんですけどね。

当初の不安な気持ちを抜け出すきっかけはなんだったのでしょう?

シーズン1の時は、撮影後に毎回飲み会があったから、その席で喋ってるうちに正解がわかってきた。俺ひとりでコツを掴んで上手く演じられるようになったというより、6人が集まると自然とわちゃわちゃとした雰囲気に“なっちゃった” っていう方が正しいかもしれない(笑)。

撮影現場でも肩の力がだんだん抜けてきて、俺だけじゃなくみんなが台本を無視して、台詞を日常の会話に寄せていくようになりました。

アドリブが多いのも『バイプレイヤーズ』が人気を集める理由の1つですよね。

アドリブといっても、変な方向に持っていこうとする人はいなくて、自然に崩したり壊したりしているという感じ。その場の流れで思いついたばかげたことを言ってみたり、笑い合ったりしてるだけなんですよ。そうやって6人で芝居するのは本当に楽しかった。

とにかく楽しい撮影現場だったんですね。

現場が楽しかったというのもあるし、改めて完成した作品を見て、純粋にいいなと思った。いい歳したおじさんたちが、肩ひじはらずに楽しく芝居するのって、面白いんだなと。

『バイプレイヤーズ』の中でも異質!?な遠藤憲一

遠藤憲一 インタビュー|写真8

遠藤さんは、他の出演者と比べても、毎回ユニークなキャラクター設定を持っていました。

ドラマシーズン1は「青いダウンジャケットしか着たくない」って言って衣装を固定してもらって、シーズン2は「シーズン1の女装キャラを膨らませたらどうだろう」と言って“島ママ”という役を演じた。シーズン3と映画はとにかくフィリピンに行きたかったんで、「フィリピンに憧れて、フィリピンで役者を目指す」っていうキャラクター設定にしてもらいました。

自分の要望を全て叶えてもらったと。

自分の思い通りの設定で演じられる機会なんてないから、幸せでしたね。監督は、毎回意味のわからないことを言われて、困ってたと思うけど(笑)。

特別な設定で演じたいと思ったのは、なぜでしょう?

俺自身、遊ぶことが好きなんだと思う。日常的で自然なものをつくるのも面白かったんだけど、シーズン1・2・3・映画と続いていたこともあって、新しいものをどんどんやりたくなっちゃったんだよね。とにかく飽き性で、いろんなことをして遊びたい性分で。

特にシーズン3と映画では、1人だけフィリピンにいるというユニークな設定でした。

このご時世にフィリピンに行きたいっていう要望を、セットや演出でなんとか叶えてもらって、制作過程を見るのも含めて、すっごく楽しかった(笑)。フィリピンには撮影で何度か行ったことがあって、フィリピンの人たちの底抜けの明るさが大好きなんです。

今回も撮影を満喫できたと。

うん。でも、撮影が終わってから改めて考えてみると、1人だけフィリピンにいるという設定のせいで、他の役者さんとの共演シーンが少なくなってしまったなと(笑)。

初めは漣さんのいない現場が不安だったからちょうどいいと思っていたんだけど、蓋を開けてみたらやっぱりいつものおじさんたちと芝居するのが楽しくて。新しく加わったメンバーと共演するのも楽しかった。だから、フィリピンなんて行かないで、日本にいる設定にすれば良かったなと思いました(笑)。

遠藤憲一が今思う、大杉漣の存在

遠藤憲一 インタビュー|写真5

『バイプレイヤーズ』の座長である大杉漣さんは、シーズン2の撮影中にお亡くなりになられています。大杉さん不在の『バイプレイヤーズ』に、当初は不安があったということですね。

作品として不安があったというよりも、俺個人として漣さんのいない『バイプレイヤーズ』で芝居をする自信がなかった。

もともと俺って、集団生活が苦手で、集団芝居も得意じゃない。だから『バイプレイヤーズ』の現場でも、ふと「俺、大丈夫かな」って思う瞬間があって。そんな時、これまでの現場では漣さんが何かを感じ取って「よっ、エンちゃん。どうした、大丈夫か。」って声をかけてくれていたわけです。

漣さんが心の支えになってくれていたと。

うん。声をかけてもらって、俺も「大丈夫です」って返すだけなんだけど。その一言が余計な心配事をはじきとばしてくれていた。

他の人にとっても、漣さんはたぶんそういう人で、現場全体を明るく温かく導ける人だったんだよね。そういう人がいなくなったら、どんな現場になっちゃうんだろうって心配してました。

遠藤憲一 インタビュー|写真9

大杉さんは現場のムードメーカーだったんですね。

漣さんはムードメーカーの極みのような人。出演者もスタッフも含めて、現場の雰囲気を盛り上げてくれる。それから、“楽しくものを作る” ことが狙わずできる人ですね。

“楽しくものを作る”とは?

漣さんはものを作ることに一生懸命なんだけど、それをとにかく楽しくできる人。ものを作ることに集中しすぎると、神経質になってしまう人も多いんだけど。

“楽しくものを作る”っていうのは、俺も生涯かけて目指したいことです。今の俺は、まだ楽しく作ろうとすると、バカ騒ぎしかできない。

漣さんには、まだ追いついていないと。

漣さんは、“あったかい”楽しさを持っていた気がする。俺もふざけているわけではないんだけど、楽しくしようとすると、糸が切れた凧みたいになってしまう(笑)。そうならずに、ものを作ることもちゃんとやりながら“楽しくものを作る”っていうのが、俺の役者としての余生の課題でもあり、夢でもある。

さらに言えば、出演者やスタッフっていう垣根をとっぱらって、“みんなで作る”のが理想ですね。

その意味でいうと『バイプレイヤーズ』は理想の作品に近いものがあったのでしょうか。

近いけど、役者も脚本づくりから入るのがベスト。本当の意味で、一から“みんなで作る”ってことをしてみたいです。

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