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「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家

企画展「ボイス+パレルモ」が、埼玉県立近代美術館にて、2021年7月10日(土)から9月5日(日)まで開催される。その後、2021年10月12日(火)から2022年1月16日(日)まで大阪の国立国際美術館に巡回予定だ。

ヨーゼフ・ボイスとブリンキー・パレルモの二人展

ヨーゼフ・ボイス《ブリンキーのために》ca.1980 ヒロセコレクション
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ヨーゼフ・ボイス《ブリンキーのために》ca.1980 ヒロセコレクション
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

ヨーゼフ・ボイスは、第二次世界大戦以降の最も重要な芸術家のひとりである。社会を彫刻と捉えてその変革を企てたボイスは、“アクション”と呼ばれるパフォーマンスや造形作品などを通して、広く公衆に語りかけ続けた。

ブリンキー・パレルモ《無題(布絵画:緑/青)》1969 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
©Kunstpalast - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ブリンキー・パレルモ《無題(布絵画:緑/青)》1969 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
©Kunstpalast - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

他方でボイスは、教育者として多くの芸術家を育成した。ブリンキー・パレルモはその教え子のひとりだ。パレルモは若くして没したものの、短い期間に手がけられた繊細にして抽象的な作品群は、絵画の構成要素を再構築することで人びとの認識を問い直すものであった。

ヨーゼフ・ボイス《ジョッキー帽》1963,85 豊田市美術館
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ヨーゼフ・ボイス《ジョッキー帽》1963,85 豊田市美術館
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

積極的に社会へ働きかけたボイスと静謐な作品を残したパレルモは一見対照的ではあるものの、芸術を生の営みへと取り戻そうと試みた点では共通していた。日本では約10年ぶりのボイス展であり、公立美術館では初のパレルモ展となる企画展「ボイス+パレルモ」では、主に1960-70年代に手がけられた両者の作品から、社会と芸術の関係性を再考する。

ボイスの「作品」と造形行為に改めて着目

ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968/69 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
©Kunstpalast - Manos Meisen - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968/69 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
©Kunstpalast - Manos Meisen - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

「社会彫塑」を提起するヨーゼフ・ボイスの思想は、20世紀美術において大きな影響力を持った。しかし本展では、ボイスの「作品」や造形行為に改めて着目。1960年代の最重要作品である《ユーラシアの杖》や、自身にとって重要な「素材」であった脂肪とフェルトを使用した作品など、大型作品を含む約80点の作品を展示する。

また、ボイスの芸術実践において、“アクション”は核となるものであった。実際、《ユーラシアの杖》も含めて、多くのボイス作品はアクションで用いられた素材や道具に由来している。会場では、代表的なアクションの映像6本を、ボイス作品とともに目にすることができる。

パレルモの全貌を日本で初めて紹介

ブリンキー・パレルモ《無題》1977 個人蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ブリンキー・パレルモ《無題》1977 個人蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

一方、ボイスに学んだブリンキー・パレルモは、1960年代半ばからの短い活動期間に、絵画のあり方それ自体をカンヴァスや木枠といった構成要素から再構築しつつ、美術と身近な日常を静かに接続する作品を手がけた。

本展では、既製品の布を縫い合わせることで抽象絵画のように見立てた代表作「布絵画」シリーズや、今日では現存しない壁画作品のドキュメン テーション、小さな金属パネルを組み合わせた「金属絵画」シリーズなど、約50点を展示する。

展覧会概要

企画展「ボイス+パレルモ」
会期:2021年7月10日(土)〜9月5日(日) 会期中に一部展示替えを実施
[前期 7月10日(土)〜8月9日(月・休) / 後期 8月10日(火)〜9月5日(日)]
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)
開館時間: 10:00〜17:30(展示室への入場は17:00まで)
観覧料:一般 1,300円(1,040円)、大高生 1,040円(830円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生、障害者手帳などの提示者(付添者1名含む)は無料
※あわせてMOMASコレクション(1階展示室)も観覧可
※休館および会期変更の可能性あり(来館前に美術館ウェブサイトにて最新情報を確認のこと)

■巡回情報
・国立国際美術館
会期:2021年10月12日(火)〜2022年1月16日(日)
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
・豊田市美術館〈終了〉
会期:2021年4月3日(土)〜6月20日(日)
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
※展覧会構成や出品作品は異なる

Photos(5枚)

「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像1 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像2 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像3 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像4 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像5

Photos(5枚)

「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像1 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像2 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像3 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像4 「ボイス+パレルモ」展が埼玉県立近代美術館で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像5

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