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「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家

企画展「ボイス+パレルモ」が、愛知の豊田市美術館にて、2021年4月3日(土)から6月20日(日)まで開催される。その後、2021年7月10日(土)から9月5日(日)まで埼玉県立近代美術館に、2021年10月12日(火)から2022年1月16日(日)まで大阪の国立国際美術館に巡回予定だ。

ヨーゼフ・ボイスとブリンキー・パレルモの二人展

ヨーゼフ・ボイス《そして我々の中で...我々の下で...大地は下に》1965年のアクション
bpk | Sprengel Museum Hannover, Archiv Heinrich Riebesehl, Leihgabe Land Niedersachsen / Heinrich Riebesehl / distributed by AMF
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044
ヨーゼフ・ボイス《そして我々の中で...我々の下で...大地は下に》1965年のアクション
bpk | Sprengel Museum Hannover, Archiv Heinrich Riebesehl, Leihgabe Land Niedersachsen / Heinrich Riebesehl / distributed by AMF
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044

ヨーゼフ・ボイスは、第二次世界大戦以降の最も重要な芸術家のひとりである。社会を彫刻と捉えてその変革を企てたボイスは、“アクション”と呼ばれるパフォーマンスや造形作品などを通して、広く公衆に語りかけ続けた。

ブリンキー・パレルモ、1973年ハンブルクにて
bpk | Angelika Platen / distributed by AMF
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044
ブリンキー・パレルモ、1973年ハンブルクにて
bpk | Angelika Platen / distributed by AMF
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044

他方でボイスは、教育者として多くの芸術家を育成した。ブリンキー・パレルモはその教え子のひとりだ。パレルモは若くして没したものの、短い期間に手がけられた繊細にして抽象的な作品群は、絵画の構成要素を再構築することで人びとの認識を問い直すものであった。

右:ヨーゼフ・ボイス《直接民主制の為のバラ》1973年 左:ブリンキー・パレルモ《無題》1974年 gigei10蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044
右:ヨーゼフ・ボイス《直接民主制の為のバラ》1973年 左:ブリンキー・パレルモ《無題》1974年 gigei10蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044

積極的に社会へ働きかけたボイスと静謐な作品を残したパレルモは一見対照的ではあるものの、芸術を生の営みへと取り戻そうと試みた点では共通していた。日本では約10年ぶりのボイス展であり、公立美術館では初のパレルモ展となる企画展「ボイス+パレルモ」では、主に1960-70年代に手がけられた両者の作品から、社会と芸術の関係性を再考する。

ボイスの「作品」と造形行為に改めて着目

ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968/69年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
© Kunstpalast - Manos Meisen - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044
ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968/69年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ
© Kunstpalast - Manos Meisen - ARTOTHEK
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044

「社会彫塑」を提起するヨーゼフ・ボイスの思想は、20世紀美術において大きな影響力を持った。しかし本展では、ボイスの「作品」や造形行為に改めて着目。1960年代の最重要作品である《ユーラシアの杖》や、自身にとって重要な「素材」であった脂肪とフェルトを使用した作品など、大型作品を含む約80点の作品を展示する。

また、ボイスの芸術実践において、“アクション”は核となるものであった。実際、《ユーラシアの杖》も含めて、多くのボイス作品はアクションで用いられた素材や道具に由来している。会場では、1984年の来日時のナム・ジュン・パイクとの共演「コヨーテIII」など、7本のアクションの映像も目にすることができる。

パレルモの全貌を日本で初めて紹介

ブリンキー・パレルモ《無題》1977年 個人蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044
ブリンキー・パレルモ《無題》1977年 個人蔵
VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4044

一方、ボイスに学んだブリンキー・パレルモは、1960年代半ばからの短い活動期間に、絵画のあり方それ自体をカンヴァスや木枠といった構成要素から再構築しつつ、美術と身近な日常を静かに接続する作品を手がけた。

本展では、既製品の布を縫い合わせることで抽象絵画のように見立てた代表作「布絵画」シリーズや、小さな金属パネルを組み合わせた「金属絵画」シリーズを展示。さらに、パレルモの作品のうちもっとも重要な活動とされていながらも現存していない、画廊や美術館などの壁画にも光をあて、構想スケッチと記録写真から構成されるドキュメンテーションを全点展示(豊田会場のみ)する。

展覧会概要

企画展「ボイス+パレルモ」
会期:2021年4月3日(土)〜6月20日(日) 会期途中に展示替えを予定
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
TEL:0565-34-6610
休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)
開館時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 700円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳の所持者(介添者1名)、豊田市内在住または在学の高校生、および豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)
※その他、観覧料の減免対象者および割引などについては美術館ホームページを確認、ないし問い合わせ
※会期、関連事業の内容、来館者の受入態勢などは変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)

■巡回情報
・埼玉県立近代美術館
会期:2021年7月10日(土)〜9月5日(日)〈予定〉
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
TEL:048-824-0111
・国立国際美術館
会期:2021年10月12日(火)〜2022年1月16日(日)〈予定〉
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
TEL:06-6447-4680 (代)
※展覧会構成や出品作品は異なる

Photos(5枚)

「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像1 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像2 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像3 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像4 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像5

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「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像1 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像2 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像3 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像4 「ボイス+パレルモ」展が愛知・埼玉・大阪で、20世紀美術を代表する彫刻家と絵画の可能性を追求した画家 画像5

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