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映画『ハリエット』奴隷解放に命をかけた黒人女性、その激動の人生を描く

映画『ハリエット』が、2020年6月5日(金)より公開される。

奴隷解放運動に命を懸けた、黒人女性の人生

『ハリエット』場面カット|写真1

アメリカ・メリーランド州の農園の奴隷として幼い頃から酷使されながらも、ある時脱走に成功し、隷解放運動に命をかけた黒人女性、“ミンティ”ことハリエット・タブマン。アフリカ系アメリカ人女性としては初めて20ドル紙幣に採用され、アメリカではだれもがその名を知る彼女の歩んだ人生を描くのが、『ハリエット』だ。

過酷な時代を舞台に

『ハリエット』場面カット|写真2

舞台となるのは1849年アメリカ、メリーランド州。人種差別が根強く残る当時、黒人女性として生まれてきたミンティはブローダス農場の奴隷として、幼いころから過酷な労働を強いられていた。そんな彼女の願いはただ1つ、いつの日か自由の身になって家族と共に人間らしい生活を送ることだ。

『ハリエット』場面カット|写真4

そんなある日、借金の返済に迫られた農場主が、ミンティを売りに出す。遠く離れた南部に売り飛ばされたら、もう二度と家族には会えず、お互いの消息すらわからなくなってしまう。脱走を決意したミンティは、奴隷制が廃止されたペンシルバニア州を目指してたった1人で旅立つのだった━。

“ハリエット”を包み込む様々な愛

『ハリエット』場面カット|写真12

たった一人で自由を目指し逃亡した後、自らを“ハリエット”と名乗るようになるミンティ。しかし彼女が奴隷から英雄となったその背景には、敵の存在をもしのぐ、仲間たちの存在がある。

ハリエットの逃亡を手助けする教会の牧師、愛する夫、命を賭してまでハリエットを守る黒人女性下宿の主人のマリー、奴隷解放運動家のウィリアム、南北戦争でハリエットが率いる部隊の黒人兵士…。様々な愛の形を通して、時代を切り開くこととなったハリエットのドラマを、是非シアターで鑑賞してみてはいかがだろう。

賞レースに参戦!

本作の監督を務めたのは、『プレイヤー/死の祈り』などで知られる女性監督ケイシー・ レモンズ。さらにハリエットを、ミュージカル女優として活躍するシンシア・エリヴォが演じた。

『ハリエット』場面カット|写真5

自らの命を危険にさらしつつも奴隷解放運動に携わったハリエットを描いたこの作品。第77回ゴールデングローブ賞では、シンシア・エリヴォが主演女優賞に、さらにテーマ曲の「スタンド・アップ」が主題歌賞にノミネートされた。また第92回アカデミー賞においても、受賞こそ逃したものの、主演女優賞と歌曲賞にノミネートされている。

作品概要

『ハリエット』
公開日:2020年6月5日(金)全国公開
※2020年3月27日(金)から延期になった。
原題:HARRIET
監督:ケイシー・レモンズ
出演:シンシア・エリヴォ、レスリー・オドム・Jr、ジャネール・モネイ
配給:パルコ
2019年 / アメリカ / 125分 / カラー / シネスコ

© Universal Pictures

Photos(13枚)

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