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写真界の巨星、スタイケンのファッションフォトとポートレート世界巡回展-世田谷美術館で開催

米国写真界の巨星、エドワード・スタイケンのファッション フォトとポートレートの世界巡回展が上陸する。世田谷美術館にて、会期は2013年1月26日(土)から4月7日(日)まで。

写真界の巨星、スタイケンのファッションフォトとポートレート世界巡回展-世田谷美術館で開催 | 写真 写真界の巨星、スタイケンのファッションフォトとポートレート世界巡回展-世田谷美術館で開催 | 写真
左)《女優グロリア・スワンソン》 1924 年 © 1924 Condé Nast Publications
右)《シュザンヌ・タルボットの黒いチュールのヘッド・ドレスと、黒いキツネの襟つきブロケード・コートをまとうモデル》 1925 年 © 1925 Condé Nast Publications

ピクトリアリズムとよばれる潮流の中で芸術的な写真を極めた青年期から、ニューヨーク近代美術館の写真部長となり冷戦期の世界で900万人を動員した一大写真展「ザ・ファミリー・オブ・マン」などの企画に至るまで、スタイケンは約70年にわたって写真の可能性を貪欲に追究し続けた。本展では、彼が商業写真界に飛び込んでモダニズムの旋風を巻き起こした1920-30年代の、約200点に及ぶファッションとポートレートの仕事を一堂に紹介。2007年パリのジュ・ド・ポームを皮切りに世界各地を巡回して来た注目の展覧会で、日本に上陸する2013年は、作家没後40年という節目の年となる。

見どころとなるポイントは4つ。

①モダンなスタイルに刻みこまれた、時代の光と影
本展は、米国の出版社コンデ・ナストの高級ファッション雑誌『ヴォーグ』と男性向け総合誌『ヴァニティ・フェア』のために、スタイケンが1923年から1937年までの15年にわたって撮影した写真から構成される。米国社会において、第一次世界大戦後の好景気に沸いた20年代が「光」であるなら、大恐慌を経て不況にあえぐ30年代は「影」といえる。しかし、スタイケンは一貫して美しく強い人々と華やかな夢の生活を撮り続けた。本展では、スタイケン流のモダンなスタイルが発展する過程を検証しながら、その背後で移ろいゆく時代も読み取れる。

②「ヴォーグをルーヴルにしよう」- ファッション写真というアート
「ヴォーグをルーヴルにしよう」ー『ヴォーグ』誌の美容特集にヌード写真を使うのをためらった編集長を、スタイケンはこう言って説得したことがある。芸術と商業の境界線をスタイケンが巧みに横断する様子を、彼のミューズであったモデルのマリオン・モアハウスを中心とする小コーナーで検証し、その他にもシャネル、ランバン、スキャパレリなど、一流デザイナーのファッションを精緻にとらえた数々の名作を楽しむことができる。

③ディートリッヒ、ガルボ、ガーシュイン - 時代のアイコンが結集
優れたポートレートを掲載してきたことで知られる『ヴァニティ・フェア』誌。若い頃からポートレートの名手であったスタイケンにとって、同誌は恰好の舞台となった。本展では、女優マレーネ・ディートリッヒやグレタ・ガルボ、作曲家ジョージ・ガーシュイン、SF小説の父H.G.ウェルズなど、時代を象徴する著名人のすぐれたポートレートをじっくり鑑賞できる。

④指示書き入りのプリントも登場 - 雑誌づくりの現場を垣間見る
本展で出品する写真の大半は、コンデ・ナスト社のアーカイヴで長らく眠っていたオリジナル・プリント。印刷のための指示書きなどが生々しく残るプリントもあり、当時の雑誌制作の現場を垣間見るよう。また、これらの写真が掲載された『ヴォーグ』や『ヴァニティ・フェア』誌も展示し、この時期に写真のみならず雑誌のレイアウト自体が劇的に変遷する様子も伺える。

他にも関連企画も多数予定されており、2013年1月27日(日)には、世界巡回展監修者であるウィリアム・ユーイング(スイス・エリゼ美術館元館長)らによる、記念講演会を開催する。※その他の企画については、ホームページ上にて随時更新。

【アーティストプロフィール】
エドワード・スタイケン(Edward Steichen)
写真家。1879年ルクセンブルク生まれ。アメリカに移住し、15歳でカメラを手にして以来、独学にて写真を学ぶ。やがて国内のサロンに出品するなど頭角を現し、23歳の時に高級写真雑誌『カメラ・ワーク』の表紙デザイン等を担当。パリを拠点にロダンら芸術家を撮影し、高い評価を得て、ニューヨークにもスタジオを借り、ポートレートで生計を立てるようになった。1923年、コンデ・ナスト社の主任写真家となり『ヴォーグ』、『ヴァニティ・フェア』誌のためのファッション フォトとポートレートの撮影を開始。広告代理店と契約を交わし、広告写真も手掛けるようになる。1929年からは、ハリウッドで映画スターらの撮影も始め、写真集『写真家スタイケン』を出版。コンデ・ナスト社を去った後、1974年にMoMAの写真部長となり、1962年の退職までに46もの写真展を企画した。中でも、68カ国・273人の写真家による503点からなる「ザ・ファミリー・オブ・マン」展は、様々なヴァージョンで38カ国を巡回、900万人を動員し、話題をさらった。

【開催概要】
エドワード・スタイケン写真展 モダン・エイジの光と影 1923-1937
会期:2013年1月26日(土)~4月7日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日 ※ただし2月11日(月・祝)は開館、翌日の2月12日(火)は休館
観覧料:一般¥1000(800)、65歳以上¥800(640)、大高生¥800(640)、中小生円¥500(400)
※()内は、20名以上の団体料金。
※障害者の方は¥500(介助の方1名まで無料)、大高中小生の障害者の方は無料。
会場:世田谷美術館 1階展示室
住所:東京都世田谷区砧公園1-2
【問い合わせ先】
世田谷美術館
TEL:03-3415-6011

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