fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

share_icon
  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. ファッション   /  
  4. アイテム

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る

不朽の名作「くるみ割り人形」がディズニーの手によって、映画『くるみ割り人形と秘密の王国』として実写化。これまで原作やバレエを知る人のなかだけで存在していた「くるみ割り人形」の世界が、煌びやかな映像となりスクリーンに投影される。

クリスマスの風物詩「くるみ割り人形」

『くるみ割り人形』ディズニーにより実写映画化、キーラ・ナイトレイやモーガン・フリーマンら出演

「くるみ割り人形」は、1816年にE.T.A.ホフマンによって発表された「くるみ割り人形とねずみの王様」をベースに、チャイコフスキーが音楽を手がけたバレエ作品として、初演から120年以上たった今でも世界で愛される作品。物語が、ロンドンのクリスマスを舞台、クリスマスの風物詩としても知られている。

映画では、主人公のクララ役に『トワイライト』シリーズのマッケンジー・フォイ、シュガー・プラムにキーラ・ナイトレイらを起用し、ディズニーらしいファンタジックな世界を完成させた。

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真5

ストーリー

1897年、ロンドン。シュタールバウム家は、最愛の妻であり母親であったマリーを亡くした悲しみに満ちていた。その中でも、とりわけクララは、科学や機械が好きな自分の一番の理解者でもあった母を失って心を閉ざしていた。

迎えたクリスマス・イブ。クララは、母が用意していたクリスマスの贈り物だと、父から「あなたに必要なものはすべてこの中にある」という言葉を添えた、鍵のかかった卵型の入れ物を受け取る。母がカードに遺した言葉の意味を知るため、クララは卵を開くための鍵を探し始める。そして迷い込んだのは、“雪の国” “花の国” “お菓子の国” “第4の国”からなる<秘密の王国>だった。

チャイコフスキーの音楽とともに、映像美が誘う<秘密の王国>

『くるみ割り人形と秘密の王国』のみどころは、チャイコフスキーの音楽を背景に繰り出される映像の美しさ。まるで夢のような世界が、スクリーンいっぱいに広がる。そして、その映像の中でも重要な役割を担っているのが、出演者たちの衣装だ。本作では、アカデミー賞を2回受賞、8回のノミネート歴を誇る衣裳デザイナー、ジェニー・ビーヴァンが手掛けている。

クララの心とともに変化する、物語を彩る4つの衣装

衣装制作にあたって、ビーヴァンは年代を1875年と設定している。その当時といえば、イギリス史のなかでも産業革命による経済の発展が成熟に達したヴィクトリア朝。そして、どの時代よりもエレガントで優雅なファッションを楽しんだ時代とも言われている。

『くるみ割り人形と秘密の王国』では、まさにその当時の様相が反映されている。本記事では、物語の重要シーンを追うとともに、ヴィクトリア朝期を再現する煌びやかな衣装制作の裏話、そして各衣装のこだわりを紐解いていく。

<秘密の王国>に迷い込むクララ、雪の森で身に着けていたパープルのドレス

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真1

まず紹介したいのが、ポスターでもクララが身に着けているパープルのドレス。これは、ドロッセルマイヤーの屋敷で開かれていたクリスマスパーティーを楽しんでいたはずのクララが、<秘密の王国>に迷い込む重要なシーンで登場する。

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真12

雪の森に映えるパープルのドレスは、作品のなかでも特に印象的で、クララのイメージカラーとなった。イエローは「美女と野獣」、ブルーは「シンデレラ」。ならば、パープルはクララというわけだ。シルエットは、ヴィクトリア朝時代を代表する、後ろをふわりと膨らませたバッスルスタイル。オーガンザとシフォンを配した薄紫色のシルク素材で生み出した繊細さは、小柄なクララ(マッケンジー・フォイ)のデリケートさを絶妙に引き出している。

ようこそ<秘密の王国>へ、シュガー・プラムが用意した豪華絢爛なドレス

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真9

<秘密の王国>に迷い込んだクララは、入口で出会ったくるみ割り人形に<秘密の王国>の真ん中に位置する宮殿に案内される。そこには、“雪の国”の統治者シヴァー、“花の国”の統治者ホーソーン、“お菓子の国”の統治者シュガー・プラムが。彼らは、クララを“プリンセス”として慕い、歓迎の宴のために豪華絢爛なドレスを用意した。

「おとぎ話の挿絵に出てくるようなタイプのドレス」とビーヴァンが語る、キラキラと輝くひと際ゴージャスなドレスは、にしき織のシルク、クリーム色のオーガンザ、ゴールドのシルク、真珠と金とディアマンテ装飾がほどこされたゴールドのメッシュで作られている。ヴィクトリア時代に流行したマントのようなフォルムの「フロック」を身に着けたクララは、まだあどけなさが残るが、“プリンセス”としての風格を漂わせている。

兵隊とともに、皆が恐れるマザー・ジンジャーが支配する“第4の国”へ

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真10

クララは、シュガー・プラムらの話を聞き、武力で4つの国すべてを支配しようとする“第4の国”の統治者、マザー・ジンジャーの企みによって、王国は消滅の危機に瀕していることを知る。彼女を止めるため、クララは“第4の国”へと果敢に挑んでいく。

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真13

Photos(14枚)

ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真1 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真2 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真3 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真4 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真5 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真6 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真7 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真8 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真9 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真10 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真11 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真12 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真13 ディズニー最新作『くるみ割り人形と秘密の王国』“ファンタジーへと導くドレス”制作のこだわりに迫る|写真14

関連用語