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CNAC LABで東南アジア初のカンヌパルムドール受賞のウィーラセタクン映像作品展

CNAC LABで東南アジア初のカンヌパルムドール受賞のウィーラセタクン映像作品展 | 写真

コスチューム ナショナルによる複合施設、CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex内のアートギャラリー「CNAC LAB」では、アートと映画の両分野で国際的な知名度を確立し、カンヌで二度も受賞した世界で最も有名な映像作家の一人、アピチャッポン・ウィーラセタクンの展覧会を開催中。彼の母国で行われた「プリミティブ」プロジェクトより映像作品7点を展示している。これらの映像を個別に上映するのは世界初の試み。

「プリミティブ」プロジェクトは、大規模な映像インスタレーションに加え、短編映画、アート本、長編映画で構成。その中の映画『ブンミおじさんの森』は2010 年「カンヌ映画祭」でパルムドール(最高賞)に輝き、東南アジアでは初の栄誉、アジアでは7番目の受賞と称えられた。

プロジェクトの舞台となった、タイの東北地方にあるナブア村は、政治活動とは無縁の農民が静かに暮らす村だったにも関わらず共産主義者の拠点と疑われ、1960~80年代にかけてタイ国軍に統治されていた。その間農民への暴行や殺戮が行われたが、現代では悲惨な記憶は忘れ去られ、人々はほんの30年前の出来事とは無関心に生きている。そのナブア村のある地方には、皮肉にもすべての男性が未亡人の亡霊に誘惑されあの世につれていかれてしまうといった「未亡人の亡霊」伝説が残されており、それがウィーラセタクンの制作意欲をかき立てたのだという。

「プリミティブ」プロジェクトは、記憶もイデオロギーも消滅したナブアというタイの小さな地点を、再びイメージ化するものだ。「プリミティブ」は、共産主義者と呼ばれた農民の子孫にあたり、「未亡人の幽霊」がうろつく帝国から解き放たれた、今まさに10代の男子をとらえた肖像である」

アピチャッポン・ウィーラセタクン

【会場情報】
アピチャッポン・ウィーラセタクン「プリミティブ」
会期:
プログラム A 2012年7月6日(金)~8月19日(日)
プログラム B 2012年9月上旬~10月末予定
会場:CNAC LAB
住所:東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex
TEL:03-4335-7772
営業時間:
CoSTUME NATIONAL Aoyama 11:00~20:00
CNAC LAB 11:00~19:00
CNAC WALL 12:00~24:00

【 アーティストプロフィール】
アピチャッポン・ウィーラセタクン(Apichatpong Weerasethakul)
1994年よりフィルムやビデオで作品製作を開始し、2000年に長編映画の処女作を完成。多元的で別次元へ飛ぶような作風が特徴的で個人的な思考や社会的な問題をしばしば取り上げ、記憶を描く作品が多い。タイの商業映画界とは一線を画したインディーズの雄として活動を続け、1999年に設立したキック・ザ・マシーン・フィルムを通じて実験的で非商業的な映画を生み出している。アートと映画の両分野で国際的な知名度を確立し、「カンヌ映画祭」における二度の受賞など世界に認められる。

2005年タイ王国文化省が芸術家の最高峰とするシラパートン賞を授与。2008年アメリカのカーネギー・インターナショナルより史上初のファイン・プライズが贈呈され、同年フランスの勲章シュヴァリエ章を授かる。さらに等級が高いフランスの名誉勲章オフィシエ章が2011年に授与された。2006年の映画『世紀の光』はタイ映画として初の「ヴェネチア映画祭」コンペ部門で招待上映。ルイ・ヴィトンより制作委託された短編映画『ヴァンパイア』はパリのエスパス ルイ・ヴィトンでプレミア公開。国連人権高等弁務官による世界人権宣言60周年を記念したショートフィルムを製作する世界の20人にも選ばれている。2009年オーストリア映画博物館より英語の単行本が発刊。

Photos(2枚)

CNAC LABで東南アジア初のカンヌパルムドール受賞のウィーラセタクン映像作品展|写真1 CNAC LABで東南アジア初のカンヌパルムドール受賞のウィーラセタクン映像作品展|写真1

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