ルカ・グァダニーノ監督の映画『クィア/QUEER』が、2025年5月9日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開される。主演はダニエル・クレイグ。
映画『君の名前で僕を呼んで』や『チャレンジャーズ』といった作品を世に送り出してきたルカ・グァダニーノが『クィア/QUEER』にて描くのは、切なさが心に染みるような大人のラブストーリー。50年代アメリカの時代の異端者たち、“ビート・ジェネレーション”を代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的同名小説をベースに、繊細で艶めかしい世界観を映し出していく。
物語の舞台は1950年代メキシコシティ。主人公のアメリカ人元駐在員リーは、小さなアメリカ人コミュニティで孤独に過ごしていたが、ある日若く美しい青年ユージーンと出会い熱い視線を交わす。リーはユージーンに次第にのめり込んでいくが……。
主人公ウィリアム・リー…ダニエル・クレイグ
メキシコシティに駐在するアメリカ人。退屈な日々を酒や薬でごまかしていたが、ユージーンと出会い一気に恋に落ちていく。自分を保てないほどにユージーンを求め、気をひこうとおどけてみる場面も。
ユージーン・アラートン…ドリュー・スターキー
一見クールで感情を露わにしないように見える青年。好奇心に輝く瞳で未知の世界については知りたがるが、自分のことはほとんど語らない。時折葛藤が垣間見え、心の中に繊細なゆらぎを抱えている。
日差しの照り付ける乾いた土地の風景や、汗とテキーラで汚れたベージュのツーピース、孤独な家に残されたタイプライターとタバコの吸い殻の山など、映像の随所に見て取れる、50年代メキシコの空気にも注目だ。また、作中の衣装はJW アンダーソン(JW Anderson)のジョナサン・アンダーソンが担当。さらに、音楽はトレント・レズナー&アッティカス・ロスが担当した他、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーといったアーティストの楽曲が物語を彩る。
主人公リー役を演じるのは、『007』シリーズのダニエル・クレイグ。第82回ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門主演男優賞にノミネートされており、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』に次ぐ3度目のノミネートとなった。
また、街にやってきたばかりの美しい男子学生ユージーンは、ドリュー・スターキーが演じる。
1950年代、メキシコシティ。アメリカ人駐在員のウィリアム・リーは、ミステリアスな青年ユージーン・アラートンと出会う。一目で恋に落ちるリー。乾ききった心がユージーンを渇望し、ユージーンもそれに気まぐれに応えるが、求めれば求めるほど募るのは孤独ばかり。リーは一緒に人生を変える奇跡の体験をしようと、ユージーンを幻想的な南米への旅へと誘い出すが……。
【作品詳細】
映画『クィア/QUEER』
公開日:2025年5月9日(金)
監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ダニエル・クレイグ、ドリュー・スターキー、ジェイソン・シュワルツマン、レスリー・マンヴィル
原題:Queer
映倫区分:R15+
配給:ギャガ