ラピス
雨音の性愛の対象で二次元キャラクターの少年。
ラピスのキャラクターデザインは、ずっと真夜中でいいのに。や、Eve、ポーター・ロビンソンなど数々のMVで知られるアニメーション作家のWabokuが手掛けた。Wabokuが生み出したラピスは、物語の中核のひとつである“二次元の恋”にリアリティを与えている。
監督・脚本を務めるのは、本作が長編映画の監督デビュー作となる川村誠。映像ディレクターの川村は、レディオヘッド(RADIOHEAD)やオアシス(OASIS)、マッシヴ・アタック(MASSIVE ATTACK)といった名だたるアーティストのフェス・ライブ映像をはじめ、ミュージックビデオやCM、ショートフィルム、ドキュメンタリー制作など、多岐にわたるクリエーションを手掛けている。
人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為はタブーとされ恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識に。そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。
【作品詳細】
映画『消滅世界』
公開日:2025年11月28日(金)
原作:「消滅世界」(村田沙耶香著/河出文庫)
監督・脚本:川村誠
出演:蒔田彩珠、栁俊太郎、恒松祐里、結木滉星、富田健太郎、清水尚弥、松浦りょう、岩田奏、山中崇、眞島秀和、霧島れいか
配給:ナカチカピクチャーズ