企画展「高橋由一から黒田清輝へ —明治洋画壇の世代交代劇—」が、栃木県立美術館にて、2024年4月20日(土)から6月16日(日)まで開催される。
企画展「高橋由一から黒田清輝へ —明治洋画壇の世代交代劇—」は、日本の洋画壇に大きな影響を与えたふたりの洋画家、高橋由一(たかはし ゆいち)と黒田清輝(くろだ せいき)を中心に、明治時代の洋画の展開を紹介する展覧会だ。
本展で着目するのが、由一の世代が属する「旧派」から、黒田ら「新派」への世代交代だ。旧派の洋画家は、明治時代初期に来日した外国人画家に絵を学んだのに対し、新派では、欧米に留学して直接油彩画を学んだというように、同じ明治洋画ではありながら、旧派と新派のあいだには大きな断絶があったのだ。
実際、明治27年(1894年)に由一がこの世を去る前年、黒田はフランス留学から帰国し、印象派の影響を受けた「外光派」と呼ばれる新しい洋画を日本にもたらしている。明治26〜27年にかけての時期は、由一から黒田へ、という世代交代劇を象徴していると言えるだろう。
本展では、由一の《鮭図》や《山形市街図》(山形県指定文化財)、黒田の《婦人像(厨房)》や《花野》など、ふたりの作品に、原田直次郎や久米桂一郎、アントニオ・フォンタネージといった同時代の画家の作品を交えつつ、明治洋画壇における世代交代劇に光をあててゆく。
企画展「高橋由一から黒田清輝へ —明治洋画壇の世代交代劇—」
会期:2024年4月20日(土)〜6月16日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場:栃木県立美術館 企画展示室
住所:栃木県宇都宮市桜4-2-7
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 600円(500円)、小・中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※6月8日(土)・9(日)・15(土)は入場無料
【問い合わせ先】
栃木県立美術館
TEL:028-621-3566