全国各地で母親と子どもの失踪事件が相次ぐ中、新興住宅地の建設現場に突如として正体不明の深い「穴」が出現する。ちょうどその頃、現場で働いていた和田の息子が姿を消す。謎の穴の先は不思議な森へと通じており、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため、異様な儀式を執り行っていた。

息子がその森に迷い込んだことを知った和田は、禁忌とされる穴に足を踏み入れる。しかし、「決して入ってはいけない」と語り継がれてきたその場所で、和田を待ち受けていたのは、理解を超えた恐怖と狂気だった。

禁忌を破り息子を追ったことで巻き起こる、得体の知れない現象と家族の悲劇を描いたファンタジーホラー。

映画『男神』の原作となる「男神」は、2020年に「日本(美濃・飛騨等)から世界へ！映像企画」にて入選。さらに、YouTubeの人気チャンネル「怖い話怪談朗読」で朗読されたことで、「今までで一番怖い話」として一躍注目を集めた話題作となった。多くの視聴者から映像化を望む声が寄せられたことを受け、物語の舞台となる日進市の協力のもと、オリジナルストーリーによって映画化が実現した。