1976年、ウォルフガング・ライとその妻、マルガレッタ・ライがブランドを設立。
エスカーダ (ESCADA) は、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くヨーロッパを代表する高級ファッションブランド。エスカーダ(ESCADA)とエスカーダ スポート(ESCADA SPORT)の二つのブランドを生産、販売している。
エスカーダはモダンエレガンス、クールグラマラス、女性らしさをブランドコンセプトとし、エスカーダ スポートは クールシック、都会的魅力、フレッシュなフェミニティを提案している。どちらのブランドも美しい色使い、特徴的なディテール、完璧なフィット感、洗練された品質を特徴とする。設立以来、エスカーダのクチュール仕立てのドレスは世界的に高い評価を得ており、キム・ベイシンガー、デミ・ムーア、ケイティ・ホームズをはじめとする多くのハリウッドセレブリティに愛されている。現在、世界80か国以上にブティックを構えている。
1976年にヴォルフガング・レイ (Wolfgang Ley) とパリ・コレクションのモデルだったスウェーデン出身のマルガレッタ (Margaretha) が、上流階級が集う競馬場で同じ馬に賭け、ともに勝利したことがきっかけで結婚し、ブランドを設立。その勝利した馬の名前がエスカーダ「ESCADA」(ポルトガル語で「階段」の意)。ヴォルフガングがビジネスを、マルガレッタがデザインを担当し、競馬鑑賞にふさわしいプレタポルテ・コレクションを発表。
わずか数年で、ヨーロッパの一大レディス・ファッション・グループを築き上げた。エスカーダの魅力は、豊富なカラーバリエーションにあり、エスカーダの『カラー・オブ・エレガンス』は、『カラー・ブロッキング』として進化を遂げ、さらに大胆な色や素材の組み合わせを提案している。
1979年、「ESCADA」ブランドを発表。82年、ニューヨーク5番街にアメリカ最初の店をオープン。90年、最初の香水「マルガレッタ・レイ」を発表。
92年にマルガレッタ死去。1994年に彼女の右腕であったブライアン・レニーをデザイン・ディレクターに迎えた。エスカーダ スポートを発表。98年、アイウエアを発表。
2000年、アクセサリーを発表。2003年、六本木ヒルズ けやき坂通りに日本での旗艦店をオープン。2006年、最高経営責任者(CEO)にフランク・ラインボルト、クリエイティブ・ディレクターにダミアーノ・ビエラがそれぞれ就任。2007年、ジャンマルク・ルビエがCEOに就任。2008年、ブルーノ・ゼルツアーがCEOに就任。
2009年、エスカーダのクリエイティブ・ディレクターにカレン・スコラーとダニエル・ウインゲートが。エスカーダ スポートにジェフリー・コンが就任。同年、7月ベルリンのボーテ博物館で「ピンクパーティ」を開催。2009年秋冬コレクションを含む、過去30年間の作品を展示。ファッションハウスの歴史をめぐる作品が50体のマネキンで陳列された。同年11月、ドイツ エスカーダが世界最大の鉄鋼メーカーミタル・スチールを有するミタルトラストファミリーにエスカーダのビジネスの売却と譲渡。
2011年、ベルリン・ファッションウイーク期間中に、エスカーダ スポート2011A/Wコレクション ショーを開催。
2012年、ダニエル・ウィンゲートがグローバルデザインディレクターに着任。
2018年秋冬シーズンより、ダニエル・ウィンゲートに変わって、エスカーダとエスカーダ スポートのグローバルデザインディレクターとしてナイル・スローンが着任。
2020-19年春夏シーズン、ナイル・スローンがグローバルデザインディレクターを退任。
2020年秋冬シーズンよりエマ・クックがグローバルデザインディレクターに就任。エマ・クックは、ビクトリアベッカム(Victoria Beckham)、ステラマッカートニー(Stella McCartney)などで活躍、アリーズ(Aries)の顧問も務めていた人物。
2022年、エスカーダの日本法人が破産。