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展覧会「恐怖映画の世界」約120点の資料から見るホラー映画の系譜、国立映画アーカイブで

展覧会「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」が、2022年12月13日(火)から2023年3月26日(日)まで東京の国立映画アーカイブにて開催される。

約120点の資料から見る恐怖映画の系譜

『ゾンビ』(1978年、日本公開1979年、ジョージ・A・ロメロ監督) 国立映画アーカイブ所蔵
『ゾンビ』(1978年、日本公開1979年、ジョージ・A・ロメロ監督) 国立映画アーカイブ所蔵

展覧会シリーズ「ポスターでみる映画史」の第4回となる「恐怖映画の世界」は、国立映画アーカイブのコレクションを中心に、映画が誕生して間もない頃から現在に至るまで、連綿と生み出され続けてきた恐怖映画のポスターに焦点を当てた展覧会。多岐にわたる恐怖映画の系譜を、特徴的なビジュアルや惹句によって人々を引きつけてやまない約120点の宣伝資料によって紹介する。

『カリガリ博士』から『呪怨』などのJホラーまで

『オペラの怪人』(1925年、日本公開同年、ルパート・ジュリアン監督) 国立映画アーカイブ所蔵
『オペラの怪人』(1925年、日本公開同年、ルパート・ジュリアン監督) 国立映画アーカイブ所蔵

会場内で展示されるのは、長きにわたり多くの人々を魅了し続けてきた「恐怖」を題材とした映画ポスター。恐怖映画で扱われる内容や題材は時代とともに変遷していき、初めてスクリーンに現れた怪人や怪物たちの姿は観る者に衝撃を与え、恐怖映画の世界に引き込んだ。まず初めに、『カリガリ博士』(1919年、日本公開1921年、ロベルト・ヴィーネ監督)といった古典のポスターなどを取り上げる。

『サイコ』(1960年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督) 国立映画アーカイブ所蔵
『サイコ』(1960年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督) 国立映画アーカイブ所蔵

映画芸術や技術の進歩により映画が描く恐怖は、怪人などの外面的恐怖から『サイコ』(1960年、日本公開同年、アルフレッド・ヒッチコック監督)などの人間の心の奥底に潜む闇や狂気などの内面的なものを描くサイコホラーへと移行。また、ドラキュラやフランケンシュタインなどの怪人・怪物映画のリメイクに基づくゴシックホラーも隆盛を極めた。

『ジョーズ』(1975年、日本公開同年、スティーヴン・スピルバーグ監督) 国立映画アーカイブ所蔵
『ジョーズ』(1975年、日本公開同年、スティーヴン・スピルバーグ監督) 国立映画アーカイブ所蔵

1950年代から1980年代にかけては、目に見えないもの、得体のしれないものの恐怖を描いた『ジョーズ』(1975年、日本公開同年、スティーヴン・スピルバーグ監督)や『ゾンビ』(1978年、日本公開1979年、ジョージ・A・ロメロ監督)などのパニック映画が数多く制作された。その後、『サスペリア』(1977年、日本公開同年、ダリオ・アルジェント監督)といった、人知を超えた超常現象や際立った残酷描写を中心とするオカルトやスプラッターといったジャンルが確立。本展では、時代ごとに流行した、各恐怖映画のジャンルを象徴するポスターを多数鑑賞できる。

“怪談”や“ミステリもの”などの日本の恐怖映画

『怪猫赤壁大明神』(1938年、森一生監督) 国立映画アーカイブ所蔵
『怪猫赤壁大明神』(1938年、森一生監督) 国立映画アーカイブ所蔵

日本に古くから伝わる怪談に根差した映画や、透明人間をはじめとする変身人間の特撮恐怖映画、『犬神家の一族』(1976 年、市川崑監督)といった怪奇・ミステリ文学の映像化など日本の恐怖映画のポスターも豊富に展示。

さらに、1990年代に高橋洋や黒沢清らによって生み出された「Jホラー」の作品群も、最新作に至るまで幅広く展示する。

アジアの恐怖映画&欧米の新恐怖映画

日本だけでなく、アジア各国では古来より民話や怪奇譚などに着目した恐怖映画を製作してきた。また、近年『ミッドサマー』(2019年、日本公開2020年、アリ・アスター監督)で話題を呼んだアリ・アスターといった新世代の監督たちによる欧米産恐怖映画や、アジアの恐怖映画のポスターを特別コーナーにて紹介する。

聴覚で楽しむ恐怖映画の世界

古今東西の恐怖映画の音楽を聴けるのも本展の見どころ。ポスターなどの視覚情報だけでなく、聴覚面からも恐怖映画を追体験できるため、どっぷりと恐怖の世界に浸ることが可能だ。

【詳細】
「ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界」
開催期間:2022年12月13日(火)~2023年3月26日(日)
休室日:月曜日および12月27日(火)~1月3日(火)
場所:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
住所:東京都中央区京橋3-7-6
開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)
※1月27日(金)と2月24日(金)は、開室時間を20:00まで延長(入室は19:30まで)
観覧料:一般 250円(200円)/大学生 130円(60円)
※65歳以上・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含む。
※( )内は20名以上の団体料金。
※学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズはそれぞれ入室の際、証明できるものの提示が必要。
※国立映画アーカイブの上映観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」、またはQRコードのプリントアウト)を提示すると、1回に限り団体料金を適用。

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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