映画『アイ・アム まきもと』が、2022年9月30日(金)に公開される。主演は阿部サダヲ、監督は水田伸生。
映画『アイ・アム まきもと』の主人公は、市役所の「おみおくり係」に務めるちょっと迷惑な男・牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が、孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも、彼らの心に変化をもたらしていく。そして、人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていきーー。牧本の“迷惑”が、いつしか“無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていく。
主人公・牧本壮役...阿部サダヲ
身寄りがなく亡くなった方を無縁墓地に弔う、小さな市役所の「おみおくり係」。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かないが、次第に自らの心に変化が生まれていく。
主演を務めるのは、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』『彼女がその名を知らない鳥たち』に出演し、5月6日(金)公開の『死刑にいたる病』でも主演を務める阿部サダヲ。
津森塔子役...満島ひかり
疎遠になった父の死を知らされ、執拗に牧本から葬儀への参列を迫られる。
蕪木役...宇崎竜童
牧本の向かいの家に住み牧本に負けないほどのちょっと迷惑な男。
神代役...松下洸平
全く空気の読めない牧本に『アイ・アム まきもと』内で最も迷惑を被っている刑事。
下林役...でんでん
牧本の迷惑に振り回されながらもその行動に理解を示す葬儀屋。
平光役...松尾スズキ
蕪木の強烈な迷惑エピソードを持つ、食品工場で働いていた蕪木の元同僚。
小野口役...坪倉由幸(我が家)
牧本を取り締まる為に県庁から派遣され、度重なる迷惑行為に目を光らせる新任の市民福祉局局長。
今江みはる役...宮沢りえ
蕪木の迷惑に翻弄されながらもその武骨さに惹かれていた、今は漁港で居酒屋を営む蕪木の元恋人。
槍田役...國村隼
蕪木の元同僚だったが“その迷惑に救われた”という謎の過去を持つ。
監督は、阿部サダヲと『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』『謝罪の王様』に続き、4度目のタッグとなる水田伸生。『ゆとりですがなにか』『獣になれない私たち』など話題のTVドラマも手掛けており、現代の日常に潜むリアルな問題をシニカルかつユーモラスに表現することに定評がある。映画『アイ・アム まきもと』でも、身近にある普遍的なテーマを、笑って泣けるエンターテインメントへと昇華させた。
脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家であり、直近ではNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』など映像作品に活躍の場を広げている倉持裕。アイロニカルでウィットに富んだセリフと、登場人物への優しい眼差しとが同居する物語を、丁寧に紡ぎ上げる。
なお、映画『アイ・アム まきもと』は、第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で、監督賞を含む4賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督・脚本の『おみおくりの作法(原題:STILL LIFE)』を原作とするもの。『おみおくりの作法』の物語をベースに、新たな主人公像・牧本壮を造形し、『アイ・アム まきもと』としてリメイクした。
〈映画『アイ・アム まきもと』あらすじ〉
ある見知らぬ男の人生を“まき”戻すことになった「おみおくり係」のまきもと。彼がたどり着いた“奇跡のさいご”とは。
小さな市役所に勤める牧本の仕事は、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」。故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代に日々怒られている。ある日牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れ、彼の娘と思しき少女の写真を発見する。
一方、県庁からきた新任局長・小野口が「おみおくり係」廃止を決定する。蕪木の一件が“最後の仕事”となった牧本は、写真の少女探しと、一人でも多くの参列者を葬儀に呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに蕪木のかつての友人や知人を探し出し訪ねていく。工場で蕪木と同僚だった平光、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田、一時期ともに生活したホームレス仲間、そして写真の少女で蕪木の娘・塔子。蕪木の人生を辿るうちに、牧本にも少しずつ変化が生じていく。そして、牧本の“最後のおみおくり”には、思いもしなかった奇跡が待っていた。
【詳細】
映画『アイ・アム まきもと』
公開日:2022年9月30日(金)
出演:阿部サダヲ、満島ひかり、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキ、坪倉由幸(我が家)、宮沢りえ、國村隼
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
原作:ウルベルト・パゾリーニ『STILL LIFE』
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン、中沢敏明
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作:セディックインターナショナル ドラゴンフライ