滋賀県立美術館では、リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」を、2021年6月27日(日)から8月22日(日)まで開催する。

12人の若手作家が“コミュニケーション”をテーマに新作を発表

2021年6月、滋賀県立近代美術館がリニューアルし、「滋賀県立美術館」として開館。そのリニューアルオープンを記念して開催される「Soft Territory かかわりのあわい」では、人と人とのかかわり、すなわち「コミュニケーション」をテーマにした展示を行う。

新作インスタレーションのみから構成される初の展覧会

本展では、滋賀という土地にゆかりある12人の若手作家が、今を捉えたテーマに沿って新作を発表。新作のインスタレーションのみで構成される展覧会は、近代美術館時代も含めて同館初となる。

出品作家は、石黒健一、井上唯、井上裕加里、河野愛、小宮太郎、武田梨沙、西川礼華、藤永覚耶、藤野裕美子、松延総司、薬師川千晴、度會保浩ら。滋賀県立美術館が休館中に、美術館というテリトリーを離れて県内のさまざまな場所に入り込んで開催してきた「アートスポットプロジェクト」をふまえた展示を展開する。

“やわらかなテリトリー”を探る

“テリトリー”とは、生き物のなわばりを意味する。そこには人間の世界ならば、国家や個人といったテリトリーを守ろうとするあまり、自らとは異質なものを排除さえする鋭さや頑なさをも感じられる。しかし、テリトリーを形成する境は、未知のものと出会い、新しいものが生まれる場所でもある。本展では、あわいで生まれるものを見つめ、かろやかでやわらかなテリトリーのあり方を探ってゆく試みにふれることができるだろう。

展覧会概要

リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」
会期：2021年6月27日(日)〜8月22日(日)
会場：滋賀県立美術館 展示室2・3、エントランス、ギャラリー ほか
住所：滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
休館日：月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
開館時間：9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料：一般 1,200円(1,000円)、高・大生 800円(600円)、小・中生 600円(450 円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳などの所持者は無料
※本展チケットで入場当日に限り、同時開催のコレクション展「ひらけ！温故知新─重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに─」も観覧可
※内容は変更となる可能性あり(最新情報は美術館ホームページを確認)

■出品作家
石黒健一、井上唯、井上裕加里、河野愛、小宮太郎、武田梨沙、西川礼華、藤永覚耶、藤野裕美子、松延総司、薬師川千晴、度會保浩

■同時開催
リニューアルオープン記念コレクション展 「ひらけ！温故知新─重要文化財・桑実寺縁起絵巻を手がかりに─」
会期：2021年6月27日(日)〜8月22日(日)
会場：展示室1

【問い合わせ先】
滋賀県立美術館
TEL：077-543-2111