「マドモアゼル プリヴェ」展をより楽しむなら、専用アプリをダウンロードするのがおすすめ。5つに分かれた各ゾーンにあるQRコードをスキャンすると、シャネルと各キーカラーとのつながりを紹介。
また、展示されているオートクチュールの解説や、「マドモアゼル プリヴェ」展のために、メディエダ―ル アトリエが仕上げた刺繍装飾の製作過程を音声や動画を使って詳しく紹介してくれるので、シャネルについてより深く学ぶことができる。
さらにオートクチュールの近くには、デザインの特徴やシーズンを表記したパネルも。製作時間も併せて記されているので、アトリエの職人がどれだけの時間を要して一つひとつのピースを完成させているか知ることができる。中には、1,000時間や2,000時間を超える職人技がつまったものも。驚きのクラフツマンシップを間近で体験して欲しい。
会場を抜けると広がる大階段の先には、シャネルのクリエイション スタジオに続くドアが。実はこのドア、メティエダール アトリエ「ルサージュ」が全て刺繍で仕上げたというラグジュアリー(すぎる)逸品。
左手には、かつて、マドモアゼル シャネルがこっそりのぞきながらショーを鑑賞していたという、パリ・マドモアゼル プリヴェに実在する鏡張りの螺旋階段がモダンアートで再現されたコーナーも設けた。
会場は“ホワイト・ベージュ・ブラック・レッド・ゴールド”の順に展開。マドモアゼルのアパルトマンのダイニングルームから見て取れるブラックのゾーンでは、それまで修道女や使用人が着る色として認識されていたブラックを“エレガントな色”へと昇華させたリトルブラックドレスを、アパルトマンのソファー色でもあるベージュでは、現代ではベーシックなデザインとして認識されるようになったつま先切り替えのバイカラー シューズなど、シャネルが基礎を作り上げた印象的なアイテムの歴史についても学ぶことができる。
ガブリエル シャネルの生い立ちから、メゾンを成功させるまでの軌跡、さらに、“ホワイト・ベージュ・ブラック・レッド・ゴールド”というシャネルを象徴するカラーについてなど、ポップなコラージュ動画を通してより深く学ぶことができる。
会場を移したIMA GALLERYのシアタールームでは、アメリカ人映画監督のソフィア コッポラが製作した映像作品『イン オマージュ トゥ マドモアゼル(In homage to Mademoiselle)』を公開。ガブリエル シャネルへのオマージュである本作は、シャネルのアーカイブから抜粋した写真や映像、そして広告や映画のシーンをもコラージュしてポップでフレッシュなムービーを完成させた。